ITパスポート試験 過去問解説

WANとは?ITパスポート試験 2018年 (平成30年 秋期) 問91を解説

ITパスポート試験 2018年 (平成30年 秋期) 問91は、WANに関する理解を問う問題です。検索から入っても、問題文、選択肢、正解、解説、各選択肢がなぜ違うかをこのページだけで確認できます。

問題文

WANの説明として,最も適切なものはどれか。

この問題の出題ポイント

  • WANの定義だけでなく、問題文中の条件がどの選択肢に当てはまるかを確認する。
  • テクノロジ系分野では、用語の目的・主体・責任範囲の違いが選択肢で問われやすい。
  • 関連タグ: ネットワーク方式、WAN、広域ネットワーク。

選択肢

  1. インターネットを利用した仮想的な私的ネットワークのこと
  2. 国内の各地を結ぶネットワークではなく,国と国を結ぶネットワークのこと
  3. 通信事業者のネットワークサービスなどを利用して,本社と支店のような地理的に離れた地点間を結ぶネットワークのこと正解
  4. 無線LANで使われるIEEE 802.11規格対応製品の普及を目指す業界団体によって,相互接続性が確認できた機器だけに与えられるブランド名のこと

正解

: 通信事業者のネットワークサービスなどを利用して,本社と支店のような地理的に離れた地点間を結ぶネットワークのこと

解説

WAN(Wide Area Network=広域ネットワーク)は、通信事業者の専用線・光回線・VPN等のサービスを利用して、本社と支店など地理的に離れた拠点間を接続するネットワーク形態。同一建物・敷地内の端末を結ぶLAN(Local Area Network)と対比される概念で、カバー範囲が都市・国内・国際と広い。インターネット接続もWANの一形態とみなされる。拠点間通信コストと回線の信頼性確保がWAN構築の主要課題となる。

なぜ他の選択肢が違うのか

  • 誤り。「インターネットを利用した仮想的な私的ネットワーク」はVPN(Virtual Private Network=仮想私設網)の説明である。VPNはパブリックなインターネット上に暗号化されたトンネルを構築し、プライベートネットワークのように安全に通信できる技術で、WANの接続手段の一つとして利用される場合もあるが、VPN自体をWANとは呼ばない。

  • 誤り。「国と国を結ぶネットワーク」という定義はWANの本質を正確に表していない。WANは国際回線も含むが、国内の都市間・県内の拠点間なども当然WANに含まれる。国境の有無がWANの定義ではなく、「地理的に離れた拠点を通信事業者のサービスで接続する」ことが本質的な定義である。

  • ウ(正解)

    正解。WAN(Wide Area Network)は通信事業者のネットワークサービス(専用線・フレームリレー・IP-VPN等)を利用して、本社と支店のように地理的に距離のある拠点間を結ぶ広域ネットワークである。LAN(構内・同一敷地内)と組み合わせることで組織全体のネットワーク基盤を構成する。

  • 誤り。「IEEE 802.11規格対応製品の相互接続性を認証するブランド名」はWi-Fi(Wi-Fi Alliance が付与する認証ブランド)の説明である。Wi-Fiは無線LAN機器が他社製品と相互に接続できることを保証するための業界認証であり、ネットワーク形態の分類(WAN/LAN)とは別の概念である。

解き方の整理

WANの問題では、選択肢のキーワードだけで判断せず、問題文が示す条件と正解選択肢の説明が一致しているかを見ます。誤答選択肢は、似た用語を混ぜる、主体を入れ替える、目的や範囲を広げすぎる、という形で作られることが多いため、選択肢別解説まで確認しておくと復習効率が上がります。

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