ITパスポート試験 過去問解説

クローラとは?ITパスポート試験 2016年 (平成28年 秋期) 問86を解説

ITパスポート試験 2016年 (平成28年 秋期) 問86は、クローラに関する理解を問う問題です。検索から入っても、問題文、選択肢、正解、解説、各選択肢がなぜ違うかをこのページだけで確認できます。

問題文

全文検索型検索エンジンの検索データベースを作成する際に用いられ,Webページを自動的に巡回・収集するソフトウェアはどれか。

この問題の出題ポイント

  • クローラの定義だけでなく、問題文中の条件がどの選択肢に当てはまるかを確認する。
  • テクノロジ系分野では、用語の目的・主体・責任範囲の違いが選択肢で問われやすい。
  • 関連タグ: クローラ、検索エンジン、Web技術。

選択肢

  1. CGI
  2. クローラ正解
  3. クロスサイトスクリプティング
  4. バックドア

正解

: クローラ

解説

クローラ(crawler,スパイダ・ボットとも呼ばれる)は,検索エンジンがWebページを自動巡回・収集し,全文検索用インデックス(検索データベース)を作成するために用いるプログラムである. ハイパーリンクをたどって新たなページを発見し,本文・メタ情報(タイトル・キーワード等)を取得して検索可能な形に保存する仕組み. Googlebot,Bingbotなどが代表例. CGIはWebサーバ上でプログラムを動的実行する仕組み,クロスサイトスクリプティングはWebアプリ脆弱性を悪用する攻撃手法の一種,バックドアは不正侵入経路を残す仕掛けで,いずれも検索エンジンの自動巡回プログラムとは目的・性質が異なる別概念の用語である.

なぜ他の選択肢が違うのか

  • 誤り. CGI(Common Gateway Interface)はWebサーバ上でプログラムを動的に実行しコンテンツを生成する仕組みの説明で,Webページの自動巡回・収集プログラムではない. 掲示板やフォームなどの動的Webコンテンツを生成する古典的な仕組みであり,検索エンジンのクローラとは役割が大きく異なる用語である.

  • イ(正解)

    正しい. Webページを自動的に巡回・収集して全文検索型検索エンジンの検索データベースを作成するためのソフトウェアはクローラであり,本問の用途に合致するため. スパイダ・ボットとも呼ばれ,検索エンジンが最新のWeb情報を取得・索引化するための中核技術として位置付けられる重要な仕組みである.

  • 誤り. クロスサイトスクリプティング(XSS)はWebアプリケーションの脆弱性を突き悪意あるスクリプトを利用者ブラウザに実行させる攻撃の説明で,検索エンジンの巡回プログラムではない. Webサイトに仕込まれた攻撃用スクリプトの問題であり,本問の検索データベース作成とは無関係な攻撃手法である.

  • 誤り. バックドアは正規認証を経ずに侵入できる秘密の経路や仕掛けの説明で,検索エンジンの自動巡回プログラムとは別物である. 攻撃者が後で再侵入するために残す不正な仕掛けであり,検索データベース作成という本問の正規な目的とは性質も用途も全く異なる用語である.

解き方の整理

クローラの問題では、選択肢のキーワードだけで判断せず、問題文が示す条件と正解選択肢の説明が一致しているかを見ます。誤答選択肢は、似た用語を混ぜる、主体を入れ替える、目的や範囲を広げすぎる、という形で作られることが多いため、選択肢別解説まで確認しておくと復習効率が上がります。

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