ITパスポート試験 過去問解説

関係データベースとは?ITパスポート試験 2018年 (平成30年 秋期) 問100を解説

ITパスポート試験 2018年 (平成30年 秋期) 問100は、関係データベースに関する理解を問う問題です。検索から入っても、問題文、選択肢、正解、解説、各選択肢がなぜ違うかをこのページだけで確認できます。

問題文

レコードの関連付けに関する説明のうち,関係データベースとして適切なものはどれか。

この問題の出題ポイント

  • 関係データベースの定義だけでなく、問題文中の条件がどの選択肢に当てはまるかを確認する。
  • テクノロジ系分野では、用語の目的・主体・責任範囲の違いが選択肢で問われやすい。
  • 関連タグ: 関係データベース、主キー、外部キー。

選択肢

  1. 複数の表のレコードは,各表の先頭行から数えた同じ行位置で関連付けられる。
  2. 複数の表のレコードは,対応するフィールドの値を介して関連付けられる。正解
  3. レコードとレコードは,親子関係を表すポインタで関連付けられる。
  4. レコードとレコードは,ハッシュ関数で関連付けられる。

正解

: 複数の表のレコードは,対応するフィールドの値を介して関連付けられる。

解説

関係データベース(Relational Database)では、複数の表(テーブル)のレコード間の関連は「対応するフィールドの値」を介して確立される。具体的には、一方の表の主キー(Primary Key)の値が他方の表の外部キー(Foreign Key)として保持され、同一の値を持つレコード同士を結合(JOIN)することで関連付けが実現する。これにより1対多・多対多などの関係を柔軟に表現でき、データの整合性を保ちながらSQLで効率的な検索・結合処理が可能となる。

なぜ他の選択肢が違うのか

  • 誤り。「複数の表のレコードは各表の先頭行から数えた同じ行位置で関連付けられる」は関係データベースの仕組みとして誤りである。行位置(物理的な格納順序)は関係DBでは意味を持たず、データの追加・削除により行の物理位置が変わっても論理的な関連(フィールド値による対応)には影響しない。行位置による関連付けは関係モデルの特性に反する。

  • イ(正解)

    正解。関係データベースでは複数の表のレコードは「対応するフィールドの値」(主キー・外部キー等)を介して関連付けられる。例えば「顧客テーブルの顧客ID」と「注文テーブルの顧客ID(外部キー)」が同じ値を持つレコードを結合することで顧客と注文の関連が表現される。これが関係モデルの本質的な仕組みである。

  • 誤り。「レコードとレコードは親子関係を表すポインタで関連付けられる」は階層型データベース(Hierarchical Database)の説明である。階層型DBはツリー構造でデータを格納し、ポインタで親子関係を直接参照する方式をとる。関係DBではポインタでなくフィールド値の一致によって論理的な関連を表現する。

  • 誤り。「レコードとレコードはハッシュ関数で関連付けられる」はハッシュテーブルやハッシュインデックスを使った検索手法の説明であり、データベースのレコード関連付けモデルとして使われる概念ではない。ハッシュ関数はデータの高速検索・アクセスに用いられるが、関係DBにおけるテーブル間の関連付けの仕組みとは異なる。

解き方の整理

関係データベースの問題では、選択肢のキーワードだけで判断せず、問題文が示す条件と正解選択肢の説明が一致しているかを見ます。誤答選択肢は、似た用語を混ぜる、主体を入れ替える、目的や範囲を広げすぎる、という形で作られることが多いため、選択肢別解説まで確認しておくと復習効率が上がります。

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