第112回 保健師国家試験(午後)保健医療福祉行政論

53

Aさんに必要な社会資源を検討するため、Aさんに確認する内容として優先度が高いのはどれか。

  1. 1就労の意欲
  2. 2生活保護の申請の意思✓ 正解
  3. 3デイケアへの参加の意思
  4. 4居宅介護〈ホームヘルプ〉の利用希望次の文を読み54、55の問いに答えよ。Aさん(58歳、男性、土木作業員)は妻(55歳、主婦)と長男(28歳、会社員)の3人暮らし。半年前から歩行時のふらつきや手の震えがみられ、医療機関を受診したところ、脊髄小脳変性症と診断された。指定難病の医療費助成の申請のために保健所を訪れたAさんは、様々な不安があると話した。しかし、その日はAさんの都合で時間が取れず、対応した保健師は3日後の家庭訪問を約束した。

正解

2

解説

統合失調症で無職・所持金が1万円程度と生活困窮に陥っているAさんに必要な社会資源を検討するため、優先して確認する内容を問う問題である。当面の生活費が底をつきかけており生命・生活の維持が危ぶまれる状況であることから、最低限度の生活を保障する生活保護の申請の意思を確認することが最も優先度が高い。よって正答は2である。


選択肢の解説

1就労の意欲の確認は今後の社会参加や自立に向けて重要だが、まず当面の生活基盤を確保することが先であり、最優先ではないため誤りである。
2所持金が1万円程度で生活費が尽きかけている状況では、最低限度の生活を保障する生活保護の申請の意思を確認することが最も優先度が高く、正答である。
3デイケアへの参加は社会参加やリハビリテーションとして有用だが、まず生活基盤の確保が優先されるため、最優先の確認事項ではなく誤りである。
4居宅介護(ホームヘルプ)の利用希望の確認も支援の一つだが、生活費が尽きかけている経済的危機への対応が先であり、最優先ではないため誤りである。
この問題から続けて演習する