問12
膵管と合流して大十二指腸乳頭(Vater〈ファーター〉乳頭)に開口するのはどれか。
- 1肝管
- 2総肝管
- 3総胆管✓ 正解
- 4胆嚢管
正解
3
解説
胆汁の流れる経路と膵管との合流部を問う問題である。肝臓からの肝管が左右合流して総肝管となり、胆嚢からの胆嚢管と合流して総胆管となる。総胆管は膵管(主膵管)と合流して大十二指腸乳頭(Vater乳頭)に開口する。したがって「総胆管」が正答である。
選択肢の解説
1肝管は肝臓内から胆汁を運ぶ管で、左右が合流して総肝管となる手前の部分であり、膵管と合流して乳頭に開口するものではないため誤りである。
2総肝管は左右の肝管が合流したもので、その後に胆嚢管と合流して総胆管となる。膵管と合流して乳頭に開口するのは総胆管であり誤りである。
3正しい。総胆管は膵管と合流して大十二指腸乳頭(Vater乳頭)に開口する。
4胆嚢管は胆嚢と総胆管をつなぐ管であり、膵管と合流して乳頭に開口するものではないため誤りである。
用語
- 膵管
- 膵臓から分泌される膵液を十二指腸に運ぶ導管。主膵管は総胆管と合流し、大十二指腸乳頭(Vater乳頭)から十二指腸内に開口する。膵液に含まれる消化酵素は炭水化物、タンパク質、脂肪の消化に重要である。
- 大十二指腸乳頭
- 十二指腸内面にある小さな隆起。総胆管と主膵管が合流してここに開口し、胆汁と膵液が小腸へ分泌される。乳頭には括約筋(Oddi括約筋)があり、分泌を制御している。
- Vater〈ファーター〉乳頭
- 大十二指腸乳頭の医学用語。ドイツの解剖学者 Abraham Vater の名に由来する。総胆管と主膵管がこの部位で合流し、十二指腸への開口点となる重要な解剖学的ランドマークである。