問89
インシデントレポートについて適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1法令で書式が統一されている。
- 2責任追及のためには使用されない。✓ 正解
- 3インシデントの発生から1か月後に提出する。
- 4分析結果は他職種を含めて組織全体で共有する。✓ 正解
- 5医療に誤りがあったが、患者に実施される前に発見された事例の報告は不要である。
正解
2・4
解説
インシデントレポートは、医療現場で発生したヒヤリ・ハットや事故の事例を収集・分析し、再発防止と医療安全の向上に役立てることを目的とする。報告者の責任追及(懲罰)を目的とするものではなく、分析結果は多職種を含めて組織全体で共有し改善に活かす。よって正答は「2 責任追及のためには使用されない」と「4 分析結果は他職種を含めて組織全体で共有する」である。
選択肢の解説
1インシデントレポートの書式は法令で全国一律に統一されてはおらず、各施設が定めるため誤り。
2インシデントレポートは再発防止が目的であり、報告者の責任追及には用いない。これにより報告しやすい風土をつくるため正しい。
3再発防止のため発見・発生後できるだけ速やかに報告するのが原則であり、1か月後という固定はないため誤り。
4分析結果を多職種・組織全体で共有することは安全文化の醸成と再発防止につながるため正しい。
5患者に実施される前に発見された事例(ヒヤリ・ハット)も再発防止に重要な情報であり報告が必要であるため、不要とする本選択肢は誤り。
用語
- インシデントレポート
- 医療現場で発生したヒヤリ・ハットや事故の事例を報告し、分析結果を組織全体で共有することで、医療安全の向上と再発防止に役立てるためのシステム。報告者の責任追及を目的とするものではない。