基本情報技術者試験(FE)の学習ガイド。試験概要・受験資格・申込み・出題範囲・合格基準(科目A/B IRT)・標準学習スケジュール(200〜300時間)・分野別の攻略のコツ・合格.devの使い方まで、独学合格に必要な情報を 1 ページに集約。
基本情報技術者試験(英名 Fundamental Information Technology Engineer Examination、略称 FE)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する経済産業省管轄の国家試験です。情報処理技術者試験の中でレベル 2 に位置付けられ、IT エンジニアの登竜門と広く認識されています。
2023 年 4 月から通年実施の CBT(Computer Based Testing)方式に変更され、それまでの年 2 回(春期・秋期)のペーパー試験から大きく刷新されました。試験会場は全国 200 か所以上のテストセンターで、申込み後 1 か月程度先までの日時を自由に選択できます。
出題範囲は アルゴリズム・プログラミング(科目 B 中心)から、ネットワーク・データベース・セキュリティ・経営戦略・マネジメントまで、IT 全般の基礎を体系的に問います。エンジニアとしての就職活動でアピールできる資格の一つであり、応用情報技術者試験(AP、レベル 3)へのステップアップを目指す人にとっての標準ルートでもあります。
受験資格に学歴・年齢・実務経験の制限はありません。誰でも申し込めます。受験料は税込 7,500 円で、申込みはプロメトリック社の CBT 申込システム(IPA 公式サイトから遷移)から行います。利用者登録 → 試験予約 → 受験料支払い → 受験票(オンライン)の流れで、所要時間は 15 分程度です。
支払いはクレジットカード、コンビニ払い、ペイジーが利用できます。一度予約した試験は受験 3 日前まで日時変更が可能です(同じ受験料の範囲内で)。受験当日は本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)2 点と受験票が必要です。
科目 A と科目 B は別々の予約で受験します。同日に連続受験することも、別日に分けて受験することも可能です。両科目に合格した時点で「基本情報技術者」として認定され、合格証書は受験後 2〜3 か月で郵送されます。
科目 A は 90 分・60 問の多肢選択で、IRT(項目応答理論)スコアリングによる 1,000 点満点・600 点合格です。出題分野はテクノロジ系(基礎理論・コンピュータシステム・技術要素)、マネジメント系(プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント)、ストラテジ系(経営戦略・システム戦略・経営) の 3 つの大分類で、配点はテクノロジ系がやや多めです。
科目 B は 100 分・20 問で、こちらも IRT スコアで 1,000 点満点・600 点合格です。出題は アルゴリズムとプログラミング(擬似言語による問題が 16 問程度)と 情報セキュリティ(4 問程度)に集中しており、配列・連結リスト・木構造・スタック・キュー・再帰・整列・探索が頻出です。
1 問あたりの時間配分は、科目 A が約 1.5 分、科目 B が約 5 分です。科目 B は擬似言語コードを紙にトレースする訓練が必須で、変数の値を 1 行ずつ追う習慣をつけてください。
合格基準は科目 A・科目 B それぞれ 600 点 / 1,000 点で、両科目とも 600 点以上が必要です。CBT 化以降の合格率は概ね 40〜50% で推移しており、CBT 化前の 20〜25% から大きく上昇しました。これは「準備が整った人がタイミングを選んで受験できる」効果であり、試験の難易度自体が下がったわけではありません。
難易度の体感としては、未経験者には範囲の広さが負担になります。テクノロジ系の基礎理論(2 進数・論理回路・確率)、データベース、ネットワーク、セキュリティの基本概念をひととおり押さえれば、科目 A は 600 点に届きます。科目 B はアルゴリズムへの抵抗感が合否を分けるため、擬似言語のトレース演習を 50 問以上は積みたいところです。
IT 未経験から始める場合の標準は 200〜300 時間です。1 日 2 時間ペースで 3〜5 か月、1 日 3 時間ペースで 2〜3 か月の計画が現実的です。プログラミング経験者は 100〜150 時間で合格レベルに達することもあります。
学習の段階は、(1) 参考書または入門講座で全範囲を 1 周通読(1 か月)、(2) 過去問を分野ごとに解いて出題形式と頻出を体得(1〜2 か月)、(3) 弱点分野の参考書再読(2 週間)、(4) 直近年度の過去問を時間計測で模試演習(2 週間)、というサイクルが定番です。
本サイトでは試験詳細ページから「順番に解く」「ランダム」「90 分模試」を選べるため、(2)〜(4) を効率良く回せます。タグ別ページで苦手分野を集中演習し、模試モードで時間配分を体得してください。
テクノロジ系の基礎理論は、2 進数・16 進数・浮動小数点・論理回路・確率・期待値が頻出です。手計算で解ける問題は確実に取り、誤差や桁あふれといった概念は問題演習を通じて感覚を磨きます。
ネットワークは、TCP/IP の階層、IP アドレスとサブネットマスク、ルーティング、DNS の典型問題が定番です。OSI 参照モデルの 7 階層は丸暗記でも十分得点源になります。
データベースは、正規化(第 1〜第 3)と SQL の SELECT 文の論理が中心で、ER 図と関数従属性の関係を理解するのが鍵です。
セキュリティは、暗号方式(公開鍵・共通鍵・ハッシュ)、認証、脆弱性対策、CSIRT の役割など、用語暗記と典型シナリオの組合せです。
マネジメント・ストラテジ系は、用語暗記が主で、PMBOK や ITIL、SWOT 分析や PPM などフレームワークの「使い分け」を意識すると差がつきます。
合格.dev では、平成 25 年度(2013)〜 令和 7 年度(2025) の基本情報技術者試験 過去問を、全問・全選択肢ごとの解説付きで掲載しています。試験ごとに 3 つの学習モードを切り替えられます。
順番に解く: 1 問目から順に解いて、出題傾向を体感するモードです。初学者は最新年度から、ベテランは古い年度から逆順に解くと効率的です。
ランダム: 出題順をシャッフルします。本番直前の総ざらいに使ってください。
90 分模試: 本試験と同じ制限時間で全問を一気に解き、正答率と所要時間をレポートします。試験 1 週間前から最低 2 回は実施したいモードです。
タグ機能では、データベース・ネットワーク・セキュリティ・経営戦略など、分野横断で問題を集めて演習できます。各問題には、全体解説 + 選択肢 4 つそれぞれの解説 が付くので、なぜ間違えたかを 1 問ずつ言語化できます。
本ガイドの内容についてさらに細かい疑問は FAQ を参照してください。試験詳細ページからは年度別の過去問演習に入れます。タグ別の集中演習は、トップページのタグ一覧から進めます。
← 基本情報技術者試験 のトップ ・ FAQ を見る