基本情報技術者試験 過去問解説
待ち行列理論とは?基本情報技術者試験 令和3年度 科目A 修了認定試験 問4を解説
基本情報技術者試験 令和3年度 科目A 修了認定試験 問4は、待ち行列理論に関する理解を問う問題です。検索から入っても、問題文、選択肢、正解、解説、各選択肢がなぜ違うかをこのページだけで確認できます。
問題文
多数のクライアントが、LAN に接続された 1 台のプリンタを共同利用するときの印刷要求から印刷完了までの所要時間を、待ち行列理論を適用して見積もる場合について考える。プリンタの運用方法や利用状況に関する記述のうち、M/M/1 の待ち行列モデルの条件に反しないものはどれか。
この問題の出題ポイント
- 待ち行列理論の定義だけでなく、問題文中の条件がどの選択肢に当てはまるかを確認する。
- 関連タグ: 待ち行列理論、M/M/1。
選択肢
- ア一部のクライアントは、プリンタの空き具合を見ながら印刷要求をする。
- イ印刷の緊急性や印刷量の多少にかかわらず、先着順に印刷する。正解
- ウ印刷待ち文書の総量がプリンタのバッファサイズを超えるときは、一時的に受付を中断する。
- エ一つの印刷要求から印刷完了までの所要時間は、印刷の準備に要する一定時間と、印刷量に比例する時間の合計である。
正解
イ: 印刷の緊急性や印刷量の多少にかかわらず、先着順に印刷する。
解説
M/M/1 モデルの前提条件は、到着がポアソン分布(指数間隔)、サービス時間が指数分布、サーバ 1 台、FIFO、無限待ち行列。先着順処理はこの条件に反しない。
なぜ他の選択肢が違うのか
ア
プリンタの空き具合を見るのはポアソン到着でなく観察依存となり M/M/1 に反する。
イ(正解)
先着順処理は M/M/1 の前提と一致=正解。
ウ
バッファサイズで受付中断は有限待ち行列となり M/M/1 に反する。
エ
準備時間+比例時間という決定論的時間は指数分布に反する。
解き方の整理
待ち行列理論の問題では、選択肢のキーワードだけで判断せず、問題文が示す条件と正解選択肢の説明が一致しているかを見ます。誤答選択肢は、似た用語を混ぜる、主体を入れ替える、目的や範囲を広げすぎる、という形で作られることが多いため、選択肢別解説まで確認しておくと復習効率が上がります。
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