ITパスポート試験 過去問解説

調達とは?ITパスポート試験 2014年 (平成26年 春期) 問7を解説

ITパスポート試験 2014年 (平成26年 春期) 問7は、調達に関する理解を問う問題です。検索から入っても、問題文、選択肢、正解、解説、各選択肢がなぜ違うかをこのページだけで確認できます。

問題文

システムの調達に関して、a, bに該当する記述の適切な組合せはどれか。 A社では新システムの調達に当たり、 a の入手を目的としてRFIをベンダに提示した。その後、 b の入手を目的としてRFPをベンダに提示して、調達先の選定を行った。

この問題の出題ポイント

  • 調達の定義だけでなく、問題文中の条件がどの選択肢に当てはまるかを確認する。
  • ストラテジ系分野では、用語の目的・主体・責任範囲の違いが選択肢で問われやすい。
  • 関連タグ: システム戦略、調達、RFI、RFP。

選択肢

  1. a=技術動向調査書, b=提案書正解
  2. a=技術動向調査書, b=秘密保持契約書
  3. a=財務諸表, b=提案書
  4. a=提案書, b=技術動向調査書

正解

: a=技術動向調査書, b=提案書

解説

RFI(Request For Information,情報提供依頼書)は調達初期にベンダから技術や製品の動向情報の提供を依頼する文書で,技術動向調査書などを得るために使う. RFP(Request For Proposal,提案依頼書)はRFIで得た情報を踏まえ,要件を明示してベンダに正式な提案を求める文書で,各社の提案書を得て比較選定する. 順序はRFI→RFPで,前者は概要収集,後者は具体提案の引き出しと役割が明確に分かれている. RFI→RFP→提案書受領→選定→契約という流れが調達標準プロセスとして広く採用される.

なぜ他の選択肢が違うのか

  • ア(正解)

    正しい. RFI(情報提供依頼書)で技術動向調査書を入手し,RFP(提案依頼書)で提案書を入手するのが標準的な調達プロセスの順序のため. 概要収集→要件提示→提案受領という流れと一致し,IPAの調達ガイドラインとも整合する. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる

  • 誤り. 秘密保持契約書(NDA,Non Disclosure Agreement)はRFPやRFI提示前の交渉開始時点で締結する別文書であり,RFPの目的物ではない. RFPはあくまで提案書を得るための依頼書なので,NDAとRFPは性質も入手物も別である.

  • 誤り. 財務諸表はベンダの経営状況把握には参考になり得るが,RFIの主目的は技術や製品の動向情報の入手. 財務情報の入手はベンダ選定の補助情報として別途行うもので,RFIの主たる入手物としては位置付けられない選択肢である. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる

  • 誤り. RFIで提案書,RFPで技術動向調査書という順序は逆になっており不適切. 提案書は要件を明示した後に得るものでRFPに対応し,技術動向情報は調達初期のRFIで得るものなので,この組合せでは調達プロセスが成立しない. . 用語の定義と区別を正確に理解することが本問題の核心となる

解き方の整理

調達の問題では、選択肢のキーワードだけで判断せず、問題文が示す条件と正解選択肢の説明が一致しているかを見ます。誤答選択肢は、似た用語を混ぜる、主体を入れ替える、目的や範囲を広げすぎる、という形で作られることが多いため、選択肢別解説まで確認しておくと復習効率が上がります。

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