ITパスポート試験 過去問解説

E-R図とは?ITパスポート試験 2017年 (平成29年 春期) 問87を解説

ITパスポート試験 2017年 (平成29年 春期) 問87は、E-R図に関する理解を問う問題です。検索から入っても、問題文、選択肢、正解、解説、各選択肢がなぜ違うかをこのページだけで確認できます。

問題文

E-R図に関する記述として,適切なものはどれか。

この問題の出題ポイント

  • E-R図の定義だけでなく、問題文中の条件がどの選択肢に当てはまるかを確認する。
  • テクノロジ系分野では、用語の目的・主体・責任範囲の違いが選択肢で問われやすい。
  • 関連タグ: E-R図、図表問題。

選択肢

  1. 構造化プログラミングのためのアルゴリズムを表記する。
  2. 作業の所要期間の見積りやスケジューリングを行い,工程を管理する。
  3. 処理手順などのアルゴリズムを図で表記する。
  4. データベースの設計に当たって,データ間の関係を表記する。正解

正解

: データベースの設計に当たって,データ間の関係を表記する。

解説

E-R図(Entity-Relationship Diagram、実体関連図)は、データベース設計において「エンティティ(実体、例:顧客・商品・注文)」と「リレーションシップ(関連、例:購入する・含まれる)」をグラフィカルに表現する図である。データモデリングの手法として1970年代にピーター・チェンが提唱した。各エンティティは属性(Attribute)を持ち、エンティティ間の多重度(1対1、1対多、多対多)も表現できる。アルゴリズムを表すフローチャート・NSチャート、スケジュール管理のガントチャート・アローダイアグラムとは明確に異なる用途の設計図法である。

なぜ他の選択肢が違うのか

  • 誤り。「構造化プログラミングのためのアルゴリズムを表記する」図にはNS図(ナッシュ・シュナイダーマン図)や構造化チャートなどがある。E-R図はプログラムの処理手順ではなく、データベースの概念設計におけるデータ構造と関係を表現するためのものである。

  • 誤り。「作業の所要期間の見積りやスケジューリングを行い工程を管理する」図にはガントチャートやアローダイアグラム(PERT図)がある。E-R図はプロジェクトの工程管理ではなくデータ設計のための図法であり、時間軸や作業の依存関係を表すものではない。

  • 誤り。「処理手順などのアルゴリズムを図で表記する」のはフローチャート(流れ図)の説明である。フローチャートは処理の分岐・繰り返しを矩形・菱形・矢印で表現する。E-R図はアルゴリズムではなくデータベースの「もの(エンティティ)と関連(リレーション)」を表す。

  • エ(正解)

    正しい。E-R図(Entity-Relationship Diagram)はデータベース設計において、データ間の関係を「エンティティ(四角形)」と「リレーションシップ(ひし形または線)」で表現する図である。物理設計に進む前の概念データモデリング段階で使用し、テーブル構造の基礎となる。

解き方の整理

E-R図の問題では、選択肢のキーワードだけで判断せず、問題文が示す条件と正解選択肢の説明が一致しているかを見ます。誤答選択肢は、似た用語を混ぜる、主体を入れ替える、目的や範囲を広げすぎる、という形で作られることが多いため、選択肢別解説まで確認しておくと復習効率が上がります。

関連用語

関連問題

前後の問題

2017年 (平成29年 春期) の関連する問題

復習を続ける

間違えた問題、苦手タグ、模試履歴を保存して復習する導線を用意しています。広告なしPro、弱点分析、復習リマインダーは段階的に提供予定です。