ITパスポート 2017年 (平成29年 春期) 問87「E-R図に関する記述として,適切なものはどれか。…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「テクノロジ系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約69%です。
正解
エ. データベースの設計に当たって,データ間の関係を表記する。
正答率 68.9%(1,019人中 702人が正解)
問題の解説
E-R図(Entity-Relationship Diagram、実体関連図)は、データベース設計において「エンティティ(実体、例:顧客・商品・注文)」と「リレーションシップ(関連、例:購入する・含まれる)」をグラフィカルに表現する図である。データモデリングの手法として1970年代にピーター・チェンが提唱した。各エンティティは属性(Attribute)を持ち、エンティティ間の多重度(1対1、1対多、多対多)も表現できる。アルゴリズムを表すフローチャート・NSチャート、スケジュール管理のガントチャート・アローダイアグラムとは明確に異なる用途の設計図法である。
選択肢ごとの解説
- 誤り。「構造化プログラミングのためのアルゴリズムを表記する」図にはNS図(ナッシュ・シュナイダーマン図)や構造化チャートなどがある。E-R図はプログラムの処理手順ではなく、データベースの概念設計におけるデータ構造と関係を表現するためのものである。
- 誤り。「作業の所要期間の見積りやスケジューリングを行い工程を管理する」図にはガントチャートやアローダイアグラム(PERT図)がある。E-R図はプロジェクトの工程管理ではなくデータ設計のための図法であり、時間軸や作業の依存関係を表すものではない。
- 誤り。「処理手順などのアルゴリズムを図で表記する」のはフローチャート(流れ図)の説明である。フローチャートは処理の分岐・繰り返しを矩形・菱形・矢印で表現する。E-R図はアルゴリズムではなくデータベースの「もの(エンティティ)と関連(リレーション)」を表す。
- 正しい。E-R図(Entity-Relationship Diagram)はデータベース設計において、データ間の関係を「エンティティ(四角形)」と「リレーションシップ(ひし形または線)」で表現する図である。物理設計に進む前の概念データモデリング段階で使用し、テーブル構造の基礎となる。
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