ITパスポート 2017年 (平成29年 春期) 問78「DBMSにおいて,あるサーバのデータを他のサーバに複製し,同期をとることで,可用…」の正解と解説です。ITパスポート試験の「テクノロジ系」分野の過去問で、これまでの受験者の正答率は約62%です。
正解
エ. レプリケーション
正答率 62.3%(903人中 563人が正解)
問題の解説
レプリケーション(Replication)とは、DBMSにおいてマスタサーバのデータベースを別のスレーブサーバに複製し、常に同期を保つことで可用性・性能・耐障害性を向上させる手法である。読み取り処理を複数のスレーブに分散させることで負荷を軽減し、マスタ障害時にはスレーブへ切り替えることで可用性を確保できる。混同しやすい概念として、アーカイブは長期保存用にデータを別媒体に複製すること、ジャーナルはDBの更新履歴を記録してロールバック・ロールフォワードに使うログ、分散トランザクションは複数DBにまたがる処理の一貫性を二相コミットなどで保証する仕組みであり、いずれもレプリケーションとは目的が異なる。
選択肢ごとの解説
- 誤り。アーカイブ(Archive)は使用頻度の低いデータや過去のデータを長期保存用の別媒体に移動・複製し保管することである。主目的は長期保存・法的要件の充足であり、「同期をとることでリアルタイムな可用性や性能向上を図る」レプリケーションとは目的が根本的に異なる。
- 誤り。ジャーナル(Journal)はデータベースの更新前後のイメージを時系列で記録したログファイルである。障害発生時のロールバック(更新前ログで元に戻す)やロールフォワード(更新後ログで更新内容を再現)に使われる。ジャーナルは障害回復用ログであり、他サーバへの複製・同期による可用性向上とは目的が根本的に異なる。
- 誤り。分散トランザクション(Distributed Transaction)は複数の異なるサーバ上のDBに対して一つのトランザクションとして処理を行い、全体の一貫性を保証する仕組みである。二相コミットプロトコルが代表的。データの複製・同期による可用性向上とは異なる概念。
- 正しい。レプリケーション(Replication)はマスタDBのデータを他のサーバに複製し同期を保つ手法。読み取り負荷の分散でスループット向上、マスタ障害時のスレーブへの切替えで可用性向上を実現する。MySQLやPostgreSQLで広く実装されている。
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