ITパスポート試験 過去問解説
仮想記憶とは?ITパスポート試験 2020年 (令和2年 10月) 問59を解説
ITパスポート試験 2020年 (令和2年 10月) 問59は、仮想記憶に関する理解を問う問題です。検索から入っても、問題文、選択肢、正解、解説、各選択肢がなぜ違うかをこのページだけで確認できます。
問題文
仮想記憶を利用したコンピュータで,主記憶と補助記憶の間で内容の入替えが頻繁に行われていることが原因で処理性能が低下していることが分かった。この処理性能が低下している原因を除去する対策として,最も適切なものはどれか。ここで,このコンピュータの補助記憶装置は1台だけである。
この問題の出題ポイント
- 仮想記憶の定義だけでなく、問題文中の条件がどの選択肢に当てはまるかを確認する。
- テクノロジ系分野では、用語の目的・主体・責任範囲の違いが選択肢で問われやすい。
- 関連タグ: コンピュータシステム、仮想記憶、スラッシング、主記憶。
選択肢
- ア演算能力の高いCPUと交換する。
- イ仮想記憶の容量を増やす。
- ウ主記憶装置の容量を増やす。正解
- エ補助記憶装置を大きな容量の装置に交換する。
正解
ウ: 主記憶装置の容量を増やす。
解説
仮想記憶では、主記憶が足りないと使用頻度の低いデータを補助記憶に退避し、必要になったときに戻す入替え(ページング)が起こる。この入替えが頻繁になって処理が進まなくなる状態をスラッシングといい、原因は主記憶の不足なので、主記憶装置の容量を増やして入替えの回数を減らすのが有効である。
なぜ他の選択肢が違うのか
ア
入替えが多いのは演算の速さではなく主記憶の不足が原因であり、CPUを高性能にしても補助記憶とのやり取りは減らない。
イ
仮想記憶の容量を増やしても、実際に使える主記憶の量は変わらないので、入替えは減らず、かえって増えることもある。
ウ(正解)
正しい。主記憶の不足が入替えの頻発の原因なので、容量を増やせば主記憶に載るデータが増え、入替えが減る。
エ
補助記憶の容量が大きくなっても、入替えの回数や速度は変わらない。補助記憶は1台だけなので、複数台に分散して負荷を減らす方法も使えない。
解き方の整理
仮想記憶の問題では、選択肢のキーワードだけで判断せず、問題文が示す条件と正解選択肢の説明が一致しているかを見ます。誤答選択肢は、似た用語を混ぜる、主体を入れ替える、目的や範囲を広げすぎる、という形で作られることが多いため、選択肢別解説まで確認しておくと復習効率が上がります。
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