ITパスポート試験 過去問解説
排他制御とは?ITパスポート試験 2020年 (令和2年 10月) 問72を解説
ITパスポート試験 2020年 (令和2年 10月) 問72は、排他制御に関する理解を問う問題です。検索から入っても、問題文、選択肢、正解、解説、各選択肢がなぜ違うかをこのページだけで確認できます。
問題文
2台のPCから一つのファイルを並行して更新した。ファイル中のデータnに対する処理が(1)~(4)の順に行われたとき,データnは最後にどの値になるか。ここで,データnの初期値は10であった。 (図:PC-Aの処理内容: (1)データnを読み込み,5を引く。 (3)処理(1)の結果を,データnに書き込む。 / PC-Bの処理内容: (2)データnを読み込み,7を足す。 (4)処理(2)の結果を,データnに書き込む。)
この問題の出題ポイント
- 排他制御の定義だけでなく、問題文中の条件がどの選択肢に当てはまるかを確認する。
- テクノロジ系分野では、用語の目的・主体・責任範囲の違いが選択肢で問われやすい。
- 関連タグ: 排他制御、同時実行制御、計算問題。
選択肢
- ア5
- イ10
- ウ12
- エ17正解
正解
エ: 17
解説
二つのPCが同じデータを並行して更新すると、先に書き込まれた結果が後の書込みで上書きされて失われる「更新の消失」が起こる。(1)でPC-Aは10を読んで 、(2)でPC-Bも同じ10を読んで を得る。(3)でnに5が書き込まれた後、(4)でPC-Bが17を書き込むので、最後の値は17になる。
なぜ他の選択肢が違うのか
ア
(3)でPC-Aが書き込んだ値で、途中の状態である。その後の(4)でPC-Bの結果に上書きされる。
イ
nの初期値である。(3)と(4)で書込みが行われるので、最後まで10のままではない。
ウ
は、二つの処理が重ならず、順番に行われたときの結果である。ここでは両方が初期値の10を読んでいるので、12にはならない。
エ(正解)
正しい。PC-Bが(2)で読み込んだ10に7を足した17を最後に書き込むので、PC-Aの更新は失われ、17が残る。
解き方の整理
排他制御の問題では、選択肢のキーワードだけで判断せず、問題文が示す条件と正解選択肢の説明が一致しているかを見ます。誤答選択肢は、似た用語を混ぜる、主体を入れ替える、目的や範囲を広げすぎる、という形で作られることが多いため、選択肢別解説まで確認しておくと復習効率が上がります。
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