保健師国家試験
過去問 60問
地域・産業・学校における公衆衛生看護活動を扱う、保健師国家試験の中核分野です。
イタイイタイ病の原因物質で正しいのはどれか。
Aさん(42歳)は夫と長男(中学生)の3人暮らし。抑うつ状態が続くため、精神科病院へ入院することになった。家族ストレス対処理論に基づいた保健師の情報収集の内容として適切なのはどれか。
A地区の保健師は、住民同士が支え合う体制の構築を目指し、住民が定期的に交流できる企画を立案した。初回の開催には住民15名が集まり、全員が初対面であった。開始期であるこのグループに対する保健師の支援で適切なのはどれか。
Aさん(68歳、男性)は介護を受けることなく今までどおり健康な生活を続けたいと願っており、10年前から毎日1人でウォーキングをしていることを誇りに思っている。Aさんの保健行動を促進するための保健師の声かけで最も適切なのはどれか。
A市の糖尿病予防教室では、参加者が記録する食事記録表をもとに保健師が健康教育を実施していた。今回、健康教育の内容を変更し、持続自己血糖測定器を貸し出して測定した血糖値をもとに健康教育を実施した。持続自己血糖測定器の導入で健康教育の費用が10%増加したが、HbA1cの値が改善した者の割合は増えた。健康教育の評価を行うために、HbA1cの値が改善した人数を食事記録の実施群と持続自己血糖測定の実施群で比較する。健康教育の評価で適切なのはどれか。
発達段階と歯の形成・萌出の特徴との組合せで正しいのはどれか。
Aさん(10歳、男子、小学4年生)は九九を覚えることができず、時間や図形の学習が苦手である。専門医を受診したところ、算数の学習障害と診断された。他の科目の学習には著しい困難はなく、友人とのトラブルはない。Aさんに適した特別支援教育はどれか。
保健所の保健師は指定難病のAさん(78歳、女性)の家庭訪問をした際に、Aさんの腕に多くの新旧のあざがあることに気付いた。詳細を聞くと、介護者である同居の息子が毎日のように暴力を振るうと話し、胸部や腹部にもあざが確認できた。保健師は市の高齢福祉課と連携して支援するために情報共有をしたいと考えたが、Aさんの同意が得られなかった。保健所に戻った保健師がこの日に行う高齢者虐待への対応で適切なのはどれか。
A市では、市で作成した人材育成マニュアルに従い、保健師の現任教育を実施している。A市が行う新人保健師の職場外教育(Off‑JT)はどれか。
ソーシャルサポートにおける情報的サポートはどれか。
A市の体操教室で保健師は、参加者同士が相互に交流しあう時間を作っており、このことが参加者の運動意欲の向上につながっている。この支援の基盤となる概念はどれか。
Aさん(88歳、男性、無職)は1人で暮らしており、日中は近所の公園で過ごしている。近隣住民から「公園にいるAさんから尿臭がするため、心配だ」と地域包括支援センターに電話があった。電話を受けた保健師は、Aさんの状況を把握するために家庭訪問を行うことにした。この訪問で保健師が情報収集する内容で優先度が高いのはどれか。
コミュニティ・アズ・パートナーモデルによって地域アセスメントを行う際に、コミュニティコアに含まれるデータはどれか。
喫食直前に加熱処理をしても予防が困難な食中毒の原因となるのはどれか。
学校保健活動で適切なのはどれか。2つ選べ。
平常時において災害を想定した保健活動を推進する上で有効なのはどれか。2つ選べ。
自治体の保健師が新任期から担う管理機能はどれか。2つ選べ。
令和元年に改訂された地域・職域連携推進ガイドラインにおいて整理された、地域・職域連携のメリットで正しいのはどれか。2つ選べ。
AさんがB社の健康管理室を訪室し「妻が来週から2週間、親の入院で家を空けることになりました。自分は料理が苦手なので、どうやって塩分を控えようか悩んでいます」と話した。産業保健師の最初の対応として適切なのはどれか。
1年後、B社は製品の販路拡大のため、営業職の社員を2年間の予定で海外に派遣することにした。Aさんは「今回、海外赴任することになりました。血圧が高くて薬を飲み始めました。そのおかげで血圧は下がっていますが、治療が継続できるか心配です」と産業保健師に相談した。相談時の血圧は126/78 mmHgであり、安定していた。産業保健師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
今回海外赴任する社員の派遣前の健康診断の結果をみると、肥満傾向の40歳代が多かった。産業保健師は、赴任中の生活習慣病のリスクを考え、海外派遣前研修を活用した健康教育を検討することにした。健康教育の内容を検討するために海外赴任する社員から収集する現在の情報で優先度が高いのはどれか。
Aさんの職場の高校では、教職員の結核発症を契機に平常時から適切な結核対策をとるため、保健所の指導を受けることとした。保健所の保健師から高校への指導内容として適切なのはどれか。
アンケートの回収率は85%であり、回答者の性別や年齢に偏りはなかった。身体活動・運動の項目としてスマートフォンまたは歩数計で計測された1日の歩数の性・年齢階級別平均値を表に示す。年齢性別1日の平均歩数男性8,16220〜64歳女性7,280男性6,53465歳以上女性6,121「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を踏まえて、身体活動・運動に関する施策の重点的な対象はどれか。
保健センターに戻った地区担当保健師は、Aさんと子どもの情報を収集することにした。収集する情報で優先度が高いのはどれか。
2日後、Aさんから地区担当保健師に慌てた様子で電話があり「私は朝から体調が悪く、昼寝をしない長男にいらだち激しく叩いてしまった。顔が腫れ上がっている。感情のコントロールができず、また長男に暴力を振るってしまいそう。代わりにみてくれる身内も近くにいない」と取り乱している。地区担当保健師はAさん親子と面談するとともに関係機関と会議を行った。長男の支援で優先度が高いのはどれか。
Bさんの事例を受け、民生委員から地域包括支援センターの保健師に「高齢者がどのような状態であれば、地域包括支援センターにつなげたらよいか。目安が分からない」と相談があった。保健師が提案する内容で最も適切なのはどれか。
民生委員から「高齢者の見守り活動をしていると、配偶者を亡くして家にこもっている人が多い」と報告を受けた。保健師は民生委員へ地域ケア会議の開催を提案した。この地域ケア会議の機能はどれか。
保健師が行う内容で優先度が高いのはどれか。
初回の家庭訪問における保健師の対応で優先度が高いのはどれか。
保健師の歴史に関する事項とその目的の組合せで正しいのはどれか。
予防的保健行動に分類される保健行動はどれか。
Aさん(38歳、初産婦、会社員)は夫と2人暮らしで産前休業中である。「最近、隣町から引っ越してきた」と母子健康手帳を持って市の保健センターに来所した。保健師が面接したところ、Aさんは妊娠9か月で、妊婦健康診査の結果から妊娠経過は順調である。出産する予定の病院に変更はなく、出産後は1年間の育児休業を取得し、復職を希望していることがわかった。このとき、保健師がAさんに確認する内容で優先度が高いのはどれか。
A市のシニアボランティア講座修了者によるラジオ体操の自主グループのメンバーから、保健師に「10年間、皆で楽しくやってきたが、メンバーが高齢化して、いつまで続けられるか心配」と相談があった。活動を継続するための保健師の支援で最も効果的なのはどれか。
A市の保健師は家庭訪問を通して、多胎児をもつ親は外出が困難なため、家族以外とのつながりが希薄で孤立化し、育児不安が高まっているという課題を把握した。この課題を解決するために、多胎児をもつ親の会で子育てが落ち着いた世代の会員が、未就学の多胎児がいる家庭を支援する新たな事業を開始することとした。この事業の内容で優先度が高いのはどれか。
高血圧予防の取り組みで、食生活の改善を希望している人に対して、減塩料理教室を開催することにした。この教室のプロセス評価はどれか。
A社では定期健康診断の結果、BMIが基準を上回る職員が増加していることから、社員食堂でヘルシーメニューを提供することにした。A社の活動として当てはまるのはどれか。
若い世代が多いA市では、子どもの発育や発達に関する相談が3年間で2倍に増加した。また、現在A市では保健師20人のうち5人が産前休業、育児休業、介護休業のいずれかを取得している。A市の保健師が行う業務管理はどれか。
保健師が乳児健康診査の面接で母子健康手帳を確認したところ、予防接種の接種歴がなかった。両親に確認すると、母親は「予防接種を受けさせたくない」と言い、父親は「他の家庭のように接種させたいのに困る」と言う。両親は互いの意見が合わずに悩んでいることがわかった。倫理的課題に対する両親の意思決定を支援するために、保健師が最初に行うことはどれか。
Aさん(85歳、女性)は通いの場に継続して参加している。保健師はAさんから「耳の聞こえが悪く、にぎやかな中では聞き返してばかりで皆に迷惑をかけるから、通いの場への参加を辞めることを考えている」と相談を受けた。保健師がAさんへ最初に行う声かけで最も適切なのはどれか。
発災直後の初動体制で、被災地の保健師が最初に行うのはどれか。
特定健康診査で脂質の値が高い者の割合が増加しているA市では、5年前から脂質異常症予防事業に取り組んでおり、事業の進行管理のために評価を行った。この事業のアウトカム指標はどれか。
オタワ憲章で提唱されているヘルスプロモーションの活動方針で正しいのはどれか。2つ選べ。
A市の保健師は通いの場に参加している高齢者を対象に、基本チェックリストを使用して生活機能を評価することにした。運動機能の低下を判断する基準に含まれる項目はどれか。2つ選べ。
学校における保健教育で適切なのはどれか。2つ選べ。
粉じんによる健康障害を防止するための対策として適切なのはどれか。2つ選べ。
保健師が確認するAさんの情報で優先するのはどれか。
2週後、Aさんが妻に勧められ保健センターに来所した。Aさんは「タバコを吸うと落ち着くのでやめる気はなく、やめられるとも思えません。私は今まで病気になったことがなく、40年以上タバコを吸っている父親も健康です」と保健師に話した。ヘルスビリーフモデルにおける現在のAさんの状況はどれか。
面談の中で、Aさんは「私は父を尊敬していて、父のタバコを吸う姿にも憧れているのだと思います。父はがん検診を毎年受けていますが問題はなく、そんな父の息子ですから私も大丈夫です」と保健師に話した。自宅では換気扇の下、職場では喫煙ルームで喫煙しているとのことだった。Aさん家族と保健師の関係をエコマップに示す。Aさんの禁煙に向けた働きかけで最も適切なのはどれか。
このときの面談で、保健師が把握する情報で優先度が高いのはどれか。
その後、Aさんは、妊娠36週に経腟分娩で女児(身長46 cm、出生時体重2,450 g)を出産した。出産した病院から保健センターへの退院時連絡票に「Aさんは子どもの抱き方に慣れず、今後の育児が気がかり」と記載があった。そこで、退院2日後に保健師が家庭訪問した。保健師が援助をするために収集する情報で優先度が高いのはどれか。
保健師は、次は4か月児健康診査で経過を把握しようと計画していたが、未受診だった。保健師はAさんに電話をしたが、つながらなかったので自宅を訪問した。部屋にはパートナーもおり、Aさんのアパートに転居していたことがわかった。Aさんは「健診はうっかりして受けませんでしたが、特に気になることはありません。毎日2人で一緒に育児ができて嬉しいです」と話した。保健師は、子どもの発育・発達には問題がないことを確認した。保健師が次に確認する内容で優先度が高いのはどれか。
養護教諭が最初に行う対応はどれか。
Aさんは6月の1週目と2週目にも、頭痛や倦怠感を訴えて保健室に来室した。養護教諭が話を聞くと、放課後に中学受験のための学習塾と、バレエ教室に通っていることが分かった。Aさんはバレエ教室の仲間と比較して太り気味な体型であることを気にしており、学習塾で食べるために母親が作った弁当を捨てていると話した。養護教諭がAさんの身体計測をすると、身長150.8 cm、体重36.0 kg、肥満度−16.5%であった。養護教諭が支援を検討するために追加で必要なAさんの情報で、最も適切なのはどれか。
9月になり、夏休みが終了して登校したAさんは、スポーツ大会に向けて早朝ランニングに取り組んでいると話した。身体計測の結果、身長151.4 cm、体重34.2 kg。肥満度−21.5%であった。養護教諭が担任と協力して専門医療機関への受診を勧める上で、連携する職種として適切なのはどれか。
A市の保健師は派遣された保健師チームから「避難者の中で6割以上を占める高齢者は、区画されたエリアで日中座っていることが多い。内服薬があと数日でなくなる人も散見される。地震を思い出して夜間眠れないという声が増えてきた。乳幼児を連れた家族は家族だけの時間を持ちたいと言い車中泊に切り替えた人もいる。日中、避難所に人が少ない時に、これまで見かけなかった人が避難所を覗いていたという声がある」という報告を受けた。このときのA市の保健師の活動で適切なのはどれか。
発災後2か月が過ぎ、A市では親族宅へ引っ越したり仮設住宅へ入居したりする人も増えてきた。保健師は、被災者の中に生活再建に希望を持てず不安が強い人や、家族を失い孤独感を強めている人、避難先でこれまでのコミュニティを失い役割を見出せず無気力になっている人、これらによって閉じこもりがちになっている人等、支援が必要な人が複数いることを把握している。この時期の仮設住宅での保健活動で適切なのはどれか。
発災後7か月が経過し、ボランティアも含め外部支援者は減ってきた。A市では、12名の保健師の内2名が被災によって退職した。働いている保健師の中には「笑っても良いのだと思ったのは被災後6か月だった」と語る人もいる。一方で、住民からは育児相談や中断している育児支援教室に関する問い合わせが増えてきた。A市の統括保健師は、休止していた母子保健事業の全面再開と共に、次の災害へ備えた保健師の活動体制作りを考えている。A市の統括保健師によるスタッフへの対応で適切なのはどれか。
A市のB地区担当保健師は、B地区の健康づくり計画を策定することとした。健康づくり計画を策定するにあたり、地域の住民や民生委員などが集まり、健康診査受診率の向上について重点的に検討する会議を開催することとなった。会議では「健診は大切」という意見があった一方、一部の人から「仕事が忙しくて健診に行けない」「健診を受けなくても元気な人がいる」「病気になったら病院を受診して治療をすればよい」等の意見もあった。会議でB地区担当保健師がコミュニティエンパワメントを促す支援として最も適切なのはどれか。
保健師がAさんに確認する内容で優先されるのはどれか。
その後、Aさんは精神科に3か月入院した。退院後は地区担当保健師が、月1回程度訪問をしている。退院3か月後のある日、Aさん宅を訪問するとAさんは笑顔で覇気があり「薬に頼らなくても、よく眠れるようになりました。体調も良いし、主治医も次回受診のことは言ってなかったので通院はもう終わりです。これからアルバイトを探す予定です」と話した。Aさんへの地区担当保健師の支援で最も優先度が高いのはどれか。