問11
感染症のアウトブレイクに該当するのはどれか。
- 1全都道府県で季節性インフルエンザが流行している。
- 21年前に発生が確認された新興感染症が世界的に流行している。
- 3特定の都道府県の地域内で、ある感染症が常在的にみられている。
- 4高齢者施設で感染性胃腸炎の患者が発生し、1週間で合計10人が発症した。✓ 正解
正解
4
解説
感染症のアウトブレイクの定義に関する問題である。アウトブレイクとは、一定の期間内に特定の地域・集団・施設において、通常の発生数(平常時に予測される水準)を上回って感染症が発生することをいう。高齢者施設で感染性胃腸炎の患者が1週間で10人発生した状況は、特定の集団内で短期間に通常を超える患者が集積した典型的なアウトブレイクであるため、選択肢4が正答である。全都道府県での季節性インフルエンザの流行はエピデミック(流行)、世界的な流行はパンデミック、特定地域で常在的にみられる状態はエンデミック(地方流行)に当たり、いずれもアウトブレイクとは区別される。
選択肢の解説
1全都道府県で季節性インフルエンザが流行している状況は広域の流行(エピデミック)であり、特定集団での通常を超える集積を指すアウトブレイクとは異なる。
2新興感染症が世界的に流行している状況はパンデミック(世界的大流行)であり、アウトブレイクとは区別される。
3特定地域で常在的にみられる状態はエンデミック(地方流行)であり、通常を超える発生を指すアウトブレイクには該当しない。
4高齢者施設で感染性胃腸炎の患者が1週間で10人発生した状況は、特定集団内で短期間に通常を超える患者が集積したアウトブレイクに該当するため正しい。
出典・参考
用語
- アウトブレイク
- 一定の期間内に特定の地域・集団・施設において、通常の発生数を上回って感染症が発生する現象を指します。エピデミック(流行)やパンデミック(世界的流行)と区別される疫学上の概念で、特定の集団内での異常な疾患集積を示す医学用語です。