第109回 助産師国家試験(午前)助産診断・技術学

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妊婦健康診査の未受診者が搬送されて2時間後に正常分娩で出産した。新生児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後9点、5分後10点。身長47 cm、体重2,780 gであった。在胎週数を推定するためにDubowitz法を用いて神経学的所見の評価を行うのに適切な時期はどれか。

  1. 1出生30分後
  2. 2出生2時間後
  3. 3出生12時間後
  4. 4出生36時間後✓ 正解

正解

4

解説

Dubowitz法による在胎週数評価において、神経学的所見を評価するのに適切な時期を問う問題である。正答は4の出生36時間後。Dubowitz法は外表所見(形態的所見)と神経学的所見を組み合わせて在胎週数を推定する方法だが、出生直後は分娩のストレスや子宮内環境からの影響で神経学的所見(筋緊張・姿勢・反射)が不安定なため、評価は出生後しばらく経って児の状態が安定してから行うのが適切である。選択肢の中では出生36時間後が最も適切で、新生児の状態が安定し神経学的所見を正確に評価できる時期にあたる。本児はApgarスコア良好・身長47 cm・体重2,780 gと安定しており、適切な時期に評価を行うことが求められる。


選択肢の解説

1出生30分後は分娩直後で児の状態が不安定であり、筋緊張や反射などの神経学的所見が正確に評価できないため不適切である。
2出生2時間後もまだ出生直後の影響が残り、神経学的所見が安定せず評価に適さない。
3出生12時間後は安定しつつあるが、より所見が安定する時期と比べると評価時期としては早く、選択肢の中で最適とはいえない。
4正しい。出生36時間後は児の全身状態と神経学的所見が安定しており、Dubowitz法による神経学的評価を正確に行うのに適切な時期である。

用語

Apgar〈アプガー〉スコア
出生直後の新生児の全身状態を評価する指標で、心拍数・呼吸努力・筋緊張・反射応答・皮膚色の5項目を各0~2点で採点し、合計10点満点で評価します。一般的に1分後および5分後の値が記録され、児の蘇生の必要性や予後の指標とされています。
Dubowitz法
出生児の在胎週数を推定する評価方法で、外表所見と神経学的所見を組み合わせて総合的に判定します。神経学的所見は分娩ストレスの影響を避けるため、出生後ある程度時間が経過した後に評価するのが精度向上につながります。
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