第109回 助産師国家試験(午前)基礎助産学

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Aさんへの指導で適切なのはどれか。

  1. 1「ウォーキングはやめて家の中で過ごしましょう」
  2. 2「性交時は局所の潤滑ゼリーを使用してみましょう」✓ 正解
  3. 3「腟内は強い酸性のため細菌は侵入しませんので安心してください」
  4. 4「ストレスからくる症状のためストレスを溜めないように過ごしましょう」

正解

2

解説

萎縮性腟炎による腟乾燥・性交痛に対する指導を問う問題である。閉経後のエストロゲン低下で腟が乾燥し性交時に痛みを生じているため、性交時に局所の潤滑ゼリー(ローション)を用いて摩擦と疼痛を軽減することが有効であり、2が適切である。日課のウォーキングは健康維持に有益で中止する必要はなく、閉経後は腟内が萎縮してエストロゲン低下により乳酸桿菌(デーデルライン桿菌)が減り酸性度が低下するため「強い酸性で細菌が侵入しない」という説明は誤り、症状は主にホルモン低下による器質的変化であってストレスが原因ではないため、ストレス対策を主とする指導は適切でない。なお必要に応じて局所エストロゲン製剤などの治療を医師と相談することも選択肢となる。


選択肢の解説

1朝のウォーキングは健康維持に有益で症状の原因でもなく、中止して家の中で過ごすよう勧めるのは適切でない。
2腟乾燥による性交痛に対し、性交時に潤滑ゼリーを使用して摩擦・疼痛を軽減することは有効で適切な指導である。
3閉経後はエストロゲン低下で乳酸桿菌が減少し腟内の酸性度がむしろ低下して自浄作用や感染防御が弱まるため、強い酸性で細菌が侵入しないという説明は誤りである。
4症状は閉経後のエストロゲン低下による腟粘膜の萎縮という器質的変化が原因であり、ストレスが主因ではないため、ストレス対策を主とする指導は適切でない。
この問題から続けて演習する