問54
Aさんの症状から考えられるのはどれか。
- 1子宮腫瘍
- 2卵巣腫瘍
- 3萎縮性腟炎✓ 正解
- 4性器ヘルペス
正解
3
解説
閉経後20年が経過した71歳女性の腟の痒み・熱感・性交痛から病態を問う問題である。閉経後はエストロゲン低下により腟粘膜が萎縮して薄く乾燥し、腟の自浄作用が低下して痒み・灼熱感・性交痛・易感染性などを生じる。これは萎縮性腟炎(閉経後腟萎縮/GSM:閉経関連泌尿生殖器症候群)の典型像であり、外陰部に発赤・潰瘍がなく性器出血もないこととも矛盾しないため、3が正しい。子宮腫瘍や卵巣腫瘍は不正性器出血や腹部腫瘤・圧迫症状などが主で本症状と合わず、性器ヘルペスは外陰部の水疱・潰瘍と強い疼痛を伴うが外陰部に潰瘍はみられないため否定的である。
選択肢の解説
1子宮腫瘍(子宮筋腫や子宮体癌など)は不正性器出血や下腹部腫瘤・圧迫症状などを来すことが多く、腟の痒み・熱感・性交痛という症状とは合致しないため誤りである。
2卵巣腫瘍は腹部膨満や腫瘤触知などが主で、腟の痒みや性交痛を主症状とする病態ではないため誤りである。
3閉経後のエストロゲン低下による腟粘膜の萎縮・乾燥で痒み・灼熱感・性交痛を生じる萎縮性腟炎の典型像であり、外陰部に潰瘍がなく性器出血もない点とも合致し正しい。
4性器ヘルペスは外陰部の有痛性水疱・潰瘍を特徴とするが、本例は外陰部に発赤や潰瘍がみられないため誤りである。