問40
鼻中隔前方からの出血への対応で正しいのはどれか。
- 1仰臥位にする。
- 2Bellocq〈ベロック〉タンポンを挿入する。
- 3Kiesselbach〈キーゼルバッハ〉部位を圧迫する。✓ 正解
- 4咽頭に流れてきた血液は飲み込むよう説明する。
正解
3
解説
鼻出血の多くは鼻中隔前方のKiesselbach(キーゼルバッハ)部位からの出血である。ここは毛細血管が豊富で出血しやすく、対応としては座位でやや前傾し、小鼻(鼻翼)を指でつまんでKiesselbach部位を圧迫止血する。したがって「Kiesselbach部位を圧迫する」が正しい。
選択肢の解説
1誤り。仰臥位にすると血液が咽頭へ流れ込み誤嚥や嘔気を招く。座位でやや前傾させるのが正しい体位である。
2誤り。Bellocq(ベロック)タンポンは鼻腔後方からの出血に対して後鼻孔を塞ぐ処置であり、前方からの出血の第一選択ではない。
3正しい。鼻中隔前方の出血はKiesselbach部位からのことが多く、鼻翼を圧迫してこの部位を押さえることで止血を図る。
4誤り。咽頭に流れた血液は飲み込ませず、口から吐き出させる。飲み込むと嘔気・嘔吐や出血量の把握困難を招くため不適切である。
用語
- 鼻中隔
- 左右の鼻腔を隔てる軟骨と骨からなる仕切り組織。前方部位の毛細血管が豊富で破裂しやすく、臨床では鼻出血の大多数がこの部位からの出血です。