問42
肝切除術後3日の患者のドレーンから黄褐色の排液がみられた。考えられる原因はどれか。
- 1黄疸
- 2出血
- 3腹水
- 4胆汁漏✓ 正解
正解
4
解説
肝切除術後の合併症と排液性状の関係を問う問題である。胆汁は黄褐色(黄緑色〜黄褐色)を呈する液体であり、肝切除後に切離面や胆管から胆汁が漏れる胆汁漏が生じると、ドレーンから黄褐色の排液がみられる。したがって考えられる原因は胆汁漏である。
選択肢の解説
1黄疸は血中ビリルビン上昇による皮膚・眼球の黄染を指す全身状態の所見であり、ドレーン排液の性状を直接示すものではない。
2出血ではドレーンから血性(赤色〜暗赤色)の排液がみられるため、黄褐色とは合致しない。
3腹水は通常、淡黄色透明〜淡血性の漿液性排液であり、黄褐色の濃い排液とは性状が異なる。
4正しい。胆汁は黄褐色を呈し、胆汁漏では切離面や胆管から漏出した胆汁がドレーンより黄褐色排液として排出される。
用語
- ドレーン
- 手術後に体腔内の液体や気体を排出するために留置する医療用器具。肝切除術などの手術後は、切離面からの体液漏出を防ぐため腹腔内に挿入され、異常な排液(出血、胆汁漏など)の早期発見に役立つ。