問5
臨床研究の倫理指針で被験者の権利を優先することを提唱しているのはどれか。
- 1オタワ憲章
- 2リスボン宣言
- 3ジュネーブ宣言
- 4ヘルシンキ宣言✓ 正解
正解
4
解説
臨床研究における被験者保護の倫理指針を問う問題である。ヘルシンキ宣言は1964年に世界医師会が採択した、人間を対象とする医学研究の倫理原則であり、「研究対象者の福利は科学的・社会的利益よりも優先されなければならない」と明記し、被験者の権利・利益を最優先することを提唱している。インフォームド・コンセントや倫理審査委員会の必要性もここで示されている。したがって正答は選択肢4である。
選択肢の解説
1オタワ憲章(1986年WHO)はヘルスプロモーションの理念と戦略を示したものであり、臨床研究における被験者の権利を扱うものではない。
2リスボン宣言は患者の権利に関する宣言で、診療における患者の権利を扱うものであり、臨床研究の被験者保護を主目的とするものではない。
3ジュネーブ宣言は医師の職業倫理(現代版ヒポクラテスの誓い)を示すもので、臨床研究の被験者の権利を提唱したものではない。
4正しい。ヘルシンキ宣言は人間を対象とする医学研究の倫理原則を定め、被験者の権利・福利を最優先することを提唱している。
用語
- 倫理指針
- 医学研究における人道的・倫理的原則を定めた国際的な指針。研究対象者の保護、インフォームド・コンセント、倫理審査委員会の設置など、被験者の権利と福祉を優先する原則が明記されている。