第113回 看護師国家試験(午前)疾病の成り立ちと回復の促進

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甲状腺クリーゼについて正しいのはどれか。

  1. 1低体温となる。
  2. 2致死率は2%以下である。
  3. 3誘因として感染症が多い。✓ 正解
  4. 4初期症状として徐脈を認める。
  5. 5甲状腺ホルモンの欠乏症である。

正解

3

解説

甲状腺クリーゼは、未治療・コントロール不良の甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)を基礎に、感染症・手術・外傷・出産・ヨード造影などが誘因となって甲状腺ホルモンの作用が過剰となり、生命を脅かす状態に至る病態である。誘因として感染症が多いことが知られており、誘因として感染症が多いが正しい。臨床的には高熱、頻脈・心不全・不整脈、中枢神経症状(不穏・意識障害)、消化器症状などを呈し、致死率は高い(10%以上とされる)。


選択肢の解説

1誤り。甲状腺クリーゼでは甲状腺ホルモン過剰により代謝が亢進し、38℃以上の高熱を呈する。低体温ではない。
2誤り。甲状腺クリーゼは致死率の高い病態であり、治療を行っても10%以上の死亡率とされる。2%以下というのは誤りである。
3正しい。甲状腺クリーゼの誘因としては感染症が多く、ほかに手術・外傷・出産・抗甲状腺薬の中断などが契機となる。
4誤り。甲状腺ホルモン過剰により頻脈・心房細動などの頻脈性不整脈をきたすのが特徴であり、初期症状として徐脈を認めるのは誤りである。
5誤り。甲状腺クリーゼは甲状腺ホルモンの作用が過剰となる状態(機能亢進の重篤化)であり、ホルモンの欠乏症ではない。欠乏で生じる重篤病態は粘液水腫性昏睡である。

用語

甲状腺クリーゼ
未治療またはコントロール不良の甲状腺機能亢進症に感染症などの誘因が加わり、甲状腺ホルモンの過剰作用により生命を脅かす急性の重篤な病態です。誘因として感染症が多いことが診断と治療方針の決定に重要です。
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