第113回 看護師国家試験(午前)疾病の成り立ちと回復の促進

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大動脈解離で真腔と偽腔(解離腔)が形成される。偽腔が形成される大動脈壁の部位はどれか。

  1. 1外膜
  2. 2外膜と中膜の間
  3. 3中膜✓ 正解
  4. 4中膜と内膜の間
  5. 5内膜

正解

3

解説

大動脈解離は、内膜の亀裂(エントリー)から血液が動脈壁内に流入し、中膜が長軸方向に裂けて偽腔(解離腔)が形成される病態である。すなわち偽腔が形成される部位は中膜(中膜内の裂け目)である。したがって中膜が正しい。本来の血液の流れる内腔が真腔、新たに中膜内にできた腔が偽腔である。


選択肢の解説

1誤り。外膜は壁の最外層であり、ここで解離が起こって偽腔が形成されるのではない。
2誤り。偽腔は中膜の層内に形成されるものであり、外膜と中膜の境界に形成されるのではない。
3正しい。大動脈解離では中膜が長軸方向に裂け、その中膜内に偽腔(解離腔)が形成される。
4誤り。内膜の亀裂(エントリー)から血液が流入するが、解離が進展して偽腔が形成されるのは中膜内であり、中膜と内膜の間そのものではない。
5誤り。内膜は壁の最内層で、ここに亀裂が生じて血液の入口となるが、偽腔そのものが形成される層は中膜である。

用語

大動脈解離
大動脈の内膜が破裂して血液が壁内に流入し、中膜が長軸方向に裂ける病態。真腔と偽腔が形成され、急性の胸背部痛や臓器虚血を呈する重篤な疾患である。
偽腔(解離腔)
大動脈解離により中膜が裂けて新たに生成された腔。本来の血液流路である真腔と異なり、血栓形成や再解離のリスクがある。中膜内に形成されるのが特徴である。
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