ITパスポート試験 過去問解説

コーポレートガバナンスとは?ITパスポート試験 2012年 (平成24年 秋期) 問10を解説

ITパスポート試験 2012年 (平成24年 秋期) 問10は、コーポレートガバナンスに関する理解を問う問題です。検索から入っても、問題文、選択肢、正解、解説、各選択肢がなぜ違うかをこのページだけで確認できます。

問題文

コーポレートガバナンスを説明したものとして,適切なものはどれか。

この問題の出題ポイント

  • コーポレートガバナンスの定義だけでなく、問題文中の条件がどの選択肢に当てはまるかを確認する。
  • ストラテジ系分野では、用語の目的・主体・責任範囲の違いが選択肢で問われやすい。
  • 関連タグ: 企業活動、コーポレートガバナンス。

選択肢

  1. 企業が企業活動を行う上で守るべき道徳や価値規範のこと
  2. 企業のメンバが共有する価値観,思考・行動様式,信念などのこと
  3. 企業の目的に適合した経営が行われるように,経営を統治する仕組みのこと正解
  4. 企業も社会を構成する一市民としての義務を負うべきとする考え方のこと

正解

: 企業の目的に適合した経営が行われるように,経営を統治する仕組みのこと

解説

正解はウ.コーポレートガバナンス(corporate governance:企業統治)は企業が目的に沿って適切に経営されるよう経営者を監視・規律する仕組み.株主・取締役会・監査役・社外取締役・監査法人など複数の主体で経営の暴走や不祥事を防止する.企業倫理(ビジネスエシックス)は社員が守るべき道徳規範,企業文化(コーポレートカルチャー)は構成員が共有する価値観・行動様式,CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)は企業の社会的責任に基づく行動指針で,いずれも「統治の仕組み」そのものではないため明確に区別する.

なぜ他の選択肢が違うのか

  • 企業が守るべき道徳や価値規範は企業倫理(ビジネスエシックス)の説明.行動規範・コンプライアンス意識の根拠となる考え方であり,経営を監視・規律する「仕組み」そのものを指すコーポレートガバナンスとは概念の階層が異なる別概念で,主体の役割も異なる.

  • 組織メンバーが共有する価値観・思考・行動様式・信念は企業文化(コーポレートカルチャー)の説明.組織風土・組織アイデンティティに関わる概念であり,経営統治の仕組みであるコーポレートガバナンスとは別の概念.組織開発のテーマで人事領域に近い.別概念であり設問の答えにはならない選択肢.

  • ウ(正解)

    正解.企業の目的に沿った経営が行われるように経営を統治・監督する仕組みがコーポレートガバナンスの定義.株主総会・取締役会・社外取締役・監査役などによる経営者監視の枠組みで,不祥事防止と中長期的企業価値向上が目的.投資家からの信頼確保にも重要.

  • 企業も社会の一員として義務を負うべきとする考え方はCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任).環境配慮・労働環境・地域貢献など多面的な責任を含む概念でガバナンスとは別軸.ESG投資やSDGsとも関連が深い社会的責任概念.

解き方の整理

コーポレートガバナンスの問題では、選択肢のキーワードだけで判断せず、問題文が示す条件と正解選択肢の説明が一致しているかを見ます。誤答選択肢は、似た用語を混ぜる、主体を入れ替える、目的や範囲を広げすぎる、という形で作られることが多いため、選択肢別解説まで確認しておくと復習効率が上がります。

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