ITパスポート試験 過去問解説

論理積とは?ITパスポート試験 2018年 (平成30年 秋期) 問79を解説

ITパスポート試験 2018年 (平成30年 秋期) 問79は、論理積に関する理解を問う問題です。検索から入っても、問題文、選択肢、正解、解説、各選択肢がなぜ違うかをこのページだけで確認できます。

問題文

8ビットの2進データXと00001111について,ビットごとの論理積をとった結果はどれか。ここでデータの左方を上位,右方を下位とする。

この問題の出題ポイント

  • 論理積の定義だけでなく、問題文中の条件がどの選択肢に当てはまるかを確認する。
  • テクノロジ系分野では、用語の目的・主体・責任範囲の違いが選択肢で問われやすい。
  • 関連タグ: 基礎理論、論理積、ビット演算、計算問題。

選択肢

  1. 下位4ビットが全て0になり,Xの上位4ビットがそのまま残る。
  2. 下位4ビットが全て1になり,Xの上位4ビットがそのまま残る。
  3. 上位4ビットが全て0になり,Xの下位4ビットがそのまま残る。正解
  4. 上位4ビットが全て1になり,Xの下位4ビットがそのまま残る。

正解

: 上位4ビットが全て0になり,Xの下位4ビットがそのまま残る。

解説

AND(論理積)のビットマスク演算の原理:マスクが0の部分は元データに関わらず強制的に0、マスクが1の部分は元データの値がそのまま保持される。マスク値00001111は上位4ビットが0000(強制ゼロ化)・下位4ビットが1111(元データ保持)。したがってX AND 00001111の結果は上位4ビットが全て0、下位4ビットはXの元の値が保持される。この性質を利用して特定のビット範囲を取り出す「ビットマスク(抽出)」操作は、フラグ管理・IPアドレスのネットワーク部抽出等に広く使われる。

なぜ他の選択肢が違うのか

  • 誤り。マスク00001111の上位4ビットは0なので、AND演算で上位4ビットは全て0になる(Xの上位ビットが残るという説明は誤り)。0 AND X=0というAND演算の基本性質により、マスクが0の部分の演算結果は元データの値に関わらず必ず0になる。

  • 誤り。AND演算でマスクが1の部分の結果は元データの値(0または1)がそのまま保持されるため「全て1になる」わけではない。1 AND 0=0、1 AND 1=1というAND演算の性質により、下位4ビットはXの元の値がそのまま反映される。全て1になるのはORマスクでマスクが1の場合。

  • ウ(正解)

    正解。AND演算ではマスク0の部分が強制ゼロ化(上位4ビット→全て0)・マスク1の部分が元データ保持(下位4ビット→Xの値をそのまま反映)となる。マスク00001111を使ったAND演算は下位4ビットの値を抽出し上位4ビットをゼロクリアするビット操作として活用される。

  • 誤り。マスクの上位が0000なのでAND演算で上位4ビットは強制的に0になり全て1になることはない。マスクが0の部分が1になる演算はANDではなく0 OR X=X(ORでマスクが0の部分)の場合の話であり、ANDとORの演算特性を混同した誤りとなる。

解き方の整理

論理積の問題では、選択肢のキーワードだけで判断せず、問題文が示す条件と正解選択肢の説明が一致しているかを見ます。誤答選択肢は、似た用語を混ぜる、主体を入れ替える、目的や範囲を広げすぎる、という形で作られることが多いため、選択肢別解説まで確認しておくと復習効率が上がります。

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