問1
保健師の歴史に関する事項とその目的の組合せで正しいのはどれか。
- 1開拓保健婦制度 ― 入植者の健康管理✓ 正解
- 2保健婦駐在制度 ― 健兵健民政策
- 3保健婦規則の制定 ― 成人病の予防
- 4国民健康保険保健婦の市町村移管 ― 伝染病の予防
正解
1
解説
わが国の保健師活動の歴史的事項とその目的を結びつける問題である。開拓保健婦制度は、第二次世界大戦後の緊急開拓事業に伴い、北海道などの開拓地に入植した人々の劣悪な生活環境下での健康を守る目的で1947年(昭和22年)に発足した制度であり、「入植者の健康管理」という目的と正しく対応するため、選択肢1が正答である。各事項は時代背景とともに目的が定まっているため、制度名と当時の社会的課題を正確に対応させることが重要である。
選択肢の解説
1開拓保健婦制度は戦後の開拓地に入植した人々の健康管理を担う目的で設けられた制度であり、目的との対応が正しい。
2保健婦駐在制度は、無医地区など医療資源の乏しい地域に保健婦を駐在させて地域住民の保健活動を担わせる制度であり、戦時下の人的資源確保を狙う「健兵健民政策」とは目的が異なる。
3保健婦規則の制定(1941年)は保健婦の身分や業務を法的に位置づけたものであり、戦時下の制度であって「成人病の予防」を目的としたものではない。成人病という概念が政策化されたのは戦後の高度経済成長期以降である。
4国民健康保険保健婦の市町村移管は、保健活動を市町村の責任で実施する体制づくりに関わるものであり、「伝染病の予防」を直接の目的とした事項ではない。