問30
同じスクリーニング検査を有病率(有病割合)が1%の集団Aと20%の集団Bに行った。評価指標と集団の関係について正しいのはどれか。
- 1特異度は集団Aより集団Bの方が高い。
- 2敏感度は集団Aより集団Bの方が高い。
- 3集団Aと集団Bで評価指標は一致している。
- 4陰性反応的中度は集団Aより集団Bの方が高い。
- 5陽性反応的中度は集団Aより集団Bの方が高い。✓ 正解
正解
5
解説
スクリーニング検査の評価指標と有病率の関係を問う問題である。敏感度(感度)と特異度は検査自体の性能を表す指標であり、対象集団の有病率には依存せず一定である。一方、陽性反応的中度(陽性的中率)は有病率が高いほど高くなり、陰性反応的中度(陰性的中率)は有病率が高いほど低くなる。したがって有病率20%の集団Bは1%の集団Aより陽性反応的中度が高い。正答は「陽性反応的中度は集団Aより集団Bの方が高い」である。
選択肢の解説
1特異度は検査の性能を表す指標で有病率に依存しないため、集団Aと集団Bで等しく、集団Bの方が高いとはいえない。
2敏感度(感度)も検査の性能を表す指標で有病率に依存しないため、集団Aと集団Bで等しく、集団Bの方が高いとはいえない。
3敏感度・特異度は両集団で一致するが、陽性反応的中度・陰性反応的中度は有病率により異なるため、すべての評価指標が一致するとはいえない。
4陰性反応的中度は有病率が高いほど低くなるため、有病率の高い集団Bの方が低く、集団Bの方が高いという記述は誤りである。
5正しい。陽性反応的中度は有病率が高いほど高くなるため、有病率20%の集団Bは有病率1%の集団Aより陽性反応的中度が高い。
用語
- 有病率(有病割合)
- 対象集団における特定疾患の患者数の割合を示す統計指標です。同じ検査の陽性反応的中度は有病率が高いほど高くなり、陰性反応的中度は低くなります。
- スクリーニング検査
- 疾患の可能性がある人を早期に発見するための検査です。敏感度と特異度は検査性能を示し有病率に依存しませんが、陽性反応的中度と陰性反応的中度は有病率に影響されます。