問44
状況設定 問42-44
Aさん(25歳、女性、パートタイム勤務)は1人暮らしである。「妊娠検査薬で陽性が出たので、母子健康手帳をもらえますか」とB市の母子保健窓口に来所した。パートナーはいるが同居はしていない。
保健師は、次は4か月児健康診査で経過を把握しようと計画していたが、未受診だった。保健師はAさんに電話をしたが、つながらなかったので自宅を訪問した。部屋にはパートナーもおり、Aさんのアパートに転居していたことがわかった。Aさんは「健診はうっかりして受けませんでしたが、特に気になることはありません。毎日2人で一緒に育児ができて嬉しいです」と話した。保健師は、子どもの発育・発達には問題がないことを確認した。保健師が次に確認する内容で優先度が高いのはどれか。
- 1パートナーの転居理由
- 2Aさんと近隣住民との交流
- 3Aさんとパートナーの経済状況✓ 正解
- 4子育て支援センターの利用経験
正解
3
解説
4か月児健康診査が未受診で、その後の家庭訪問でパートナーと同居を始めた母子への支援において、次に確認すべき情報の優先度を問う問題である。子どもの発育・発達に問題がないことは確認できているため、次に重要となるのは家族全体の生活基盤の安定である。パートタイム勤務の母親とパートナーによる新たな同居生活において、健診未受診の背景に生活困難がないかを含め、経済状況は安定した養育環境の維持に直結するため優先して確認すべき内容である。
選択肢の解説
1パートナーの転居理由は家族関係の把握に役立つが、現在2人で育児ができて嬉しいと良好な様子が語られており、生活基盤に関わる経済状況の確認が優先される。
2近隣住民との交流は孤立予防の観点で有用だが、安定した養育環境の維持に直結する経済状況の把握が優先される。
3正しい。パートタイム勤務の母親と新たに同居したパートナーによる養育環境の安定を評価するうえで、生活基盤に直結する経済状況の確認が最も優先度が高い。
4子育て支援センターの利用経験は社会資源とのつながりを知る情報として有用だが、家族の生活基盤に関わる経済状況の確認が優先される。
用語
- 4か月児健康診査
- 保健所や市区町村で実施される乳幼児健康診査の一環で、生後4か月の乳児を対象に身体発育、精神発達、栄養状態等を総合的に評価し、異常の早期発見と適切な保健指導及び健康課題への支援を行う定期健診です。
- 発育・発達
- 発育は身体各部の成長・増大を指し、発達は神経系の成熟に伴う精神運動機能の獲得を指します。乳幼児期の両者の評価は、疾患や発達障害の早期発見及び最適な養育支援の計画に不可欠です。