第112回 保健師国家試験(午前)公衆衛生看護学

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その後、Aさんは精神科に3か月入院した。退院後は地区担当保健師が、月1回程度訪問をしている。退院3か月後のある日、Aさん宅を訪問するとAさんは笑顔で覇気があり「薬に頼らなくても、よく眠れるようになりました。体調も良いし、主治医も次回受診のことは言ってなかったので通院はもう終わりです。これからアルバイトを探す予定です」と話した。Aさんへの地区担当保健師の支援で最も優先度が高いのはどれか。

  1. 1患者会への参加を勧める。
  2. 2母親に近況を報告するよう勧める。
  3. 3保健師と一緒に受診することを提案する。✓ 正解
  4. 4民生委員に見守りを依頼することの了解を得る。

正解

3

解説

双極症で入院・退院し、退院3か月後に「体調が良いので通院はもう終わり」と自己判断で通院中断を表明したAさんへの支援の優先度を問う問題である。双極症は再発しやすい慢性疾患であり、症状が安定していても服薬と通院の継続が再発予防に不可欠である。覇気があり活動的になっている様子は躁転の可能性も否定できず、自己判断による通院中断は再発リスクを著しく高める。保健師が一緒に受診することを提案し、本人が主治医と治療方針を確認できるよう橋渡しすることが、治療中断を防ぎ再発を予防するうえで最も優先度が高い支援である。


選択肢の解説

1患者会への参加は回復期の社会的支援として有用だが、自己判断で通院を中断しようとしている現状では、まず治療継続につなげる受診への同行提案が優先される。
2母親への近況報告の勧めは家族の見守りに資するが、再発予防に直結する通院継続の支援が優先される。
3正しい。双極症は再発しやすく服薬・通院の継続が不可欠であり、自己判断による通院中断を防ぐため保健師が一緒に受診することを提案し主治医と治療方針を確認できるよう支えることが最も優先度が高い。
4民生委員による見守りの依頼も地域での支援体制づくりに有用だが、まず治療中断を防ぎ再発を予防するための受診継続支援が優先される。
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