問6
A市の保健師は家庭訪問を通して、多胎児をもつ親は外出が困難なため、家族以外とのつながりが希薄で孤立化し、育児不安が高まっているという課題を把握した。この課題を解決するために、多胎児をもつ親の会で子育てが落ち着いた世代の会員が、未就学の多胎児がいる家庭を支援する新たな事業を開始することとした。この事業の内容で優先度が高いのはどれか。
- 1買い物の代行
- 2児の一時預かり
- 3病院受診の送迎
- 4子育てサロンへの付き添い✓ 正解
正解
4
解説
多胎児を育てる親の孤立化・育児不安を解決するための、親の会の経験者による支援(ピアサポート)の内容の優先度を問う問題である。把握された課題の本質は、外出困難により家族以外とのつながりが希薄で孤立していることであり、解決には親同士のつながりや社会との接点を増やすことが重要となる。子育てサロンへの付き添いは、外出のハードルを下げて同じ立場の親や地域とのつながりをつくることに直結し、課題である孤立の解消と育児不安の軽減に最も効果的であるため、選択肢4が正答である。買い物代行や病院受診の送迎、児の一時預かりは生活上の負担軽減には役立つが、つながりづくりという本来の目的への寄与は相対的に小さい。
選択肢の解説
1買い物の代行は生活上の負担軽減には役立つが、親同士や地域とのつながりづくりという課題解決には直接結びつかない。
2児の一時預かりは保護者の休息に有用だが、孤立の解消やつながりづくりという本事業の目的への寄与は相対的に小さい。
3病院受診の送迎は移動支援として有用だが、家族以外とのつながりを広げ孤立を防ぐという目的には直接つながらない。
4子育てサロンへの付き添いは外出のハードルを下げ、同じ立場の親や地域とのつながりを生み、孤立の解消と育児不安の軽減に最も効果的であるため正しい。
用語
- 多胎児
- 2つ以上の胎児が同時に子宮内で発育している状態です。双子や三つ子など複数の児の出生を指し、単胎児と比べて母体への身体的負担が大きく、周産期の管理が複雑になります。育児段階でも親の負担が増すため、地域保健活動における重要な支援対象となります。