第112回 保健師国家試験(午後)公衆衛生看護学

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A地区の保健師は、住民同士が支え合う体制の構築を目指し、住民が定期的に交流できる企画を立案した。初回の開催には住民15名が集まり、全員が初対面であった。開始期であるこのグループに対する保健師の支援で適切なのはどれか。

  1. 1リーダーを決める。
  2. 2参加者に進行を依頼する。
  3. 3参加者間の衝突の有無を観察する。
  4. 4一人ひとりを個別に捉え対応する。✓ 正解

正解

4

解説

グループの発達過程における開始期(フォーミング期)の支援を問う問題である。全員が初対面である開始期では、参加者は不安や緊張が強く、まず安心して参加できる雰囲気づくりと、一人ひとりとの関係形成が重要となる。したがって、一人ひとりを個別に捉えて対応する4が適切である。


選択肢の解説

1リーダーを決めるのはメンバー間の関係が育ち、グループが自律へ向かう段階で行うことであり、開始期には時期尚早である。誤り。
2参加者に進行を依頼するのは、メンバーが慣れ役割が分化する段階の支援であり、初対面の開始期には適さない。誤り。
3参加者間の衝突の観察は、関係が深まり意見の対立が生じる混乱期(ストーミング期)に重要となる視点であり、開始期の中心的支援ではない。誤り。
4開始期では参加者の緊張が強いため、一人ひとりを個別に捉えて対応し、安心して参加できるよう関係を築くことが適切である。正しい。

用語

開始期
グループの発達過程における第1段階。参加者が初めて集まり、互いに初対面であり、不安や緊張が強い時期を指します。この段階では、保健師は安心できる雰囲気づくりと一人ひとりとの関係形成を優先すべき支援です。
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