問29
羊水量が少ない場合に形成が阻害される胎児の臓器はどれか。
- 1脳
- 2食道
- 3肺✓ 正解
- 4腎臓
- 5膀胱
正解
3
解説
羊水過少により形成が阻害される胎児臓器を問う設問である。胎児の肺は、羊水を含む肺水で気道内が満たされ、適度に伸展されることで発育する。羊水過少が持続すると肺の伸展が妨げられ、肺低形成(肺の発育不全)をきたす。これはPotter症候群でも知られる病態である。したがって正答は選択肢3の肺である。
選択肢の解説
1誤り。脳の形成は神経管の発生によるものであり、羊水量の多寡が直接の形成阻害要因とはならない。
2誤り。食道の形成異常(食道閉鎖など)はむしろ羊水の嚥下障害により羊水過多と関連することがあり、羊水過少で形成が阻害される臓器ではない。
3正しい。胎児肺は羊水・肺水による適度な伸展で発育するため、羊水過少が続くと肺低形成をきたし、形成が阻害される。
4誤り。腎臓は尿を産生して羊水量を保つ側であり、両側腎無形成など腎の障害が羊水過少の原因となる。羊水過少によって形成が阻害される臓器ではない。
5誤り。膀胱は胎児尿を貯留する器官であり、羊水過少の結果として形成が阻害される臓器ではない。
用語
- 羊水量
- 妊娠中の子宮内にある液体で、胎児の発育と胎動を可能にします。羊水量が少ないと、胎児の肺が十分に伸展されず、肺低形成のリスクが高まります。