問34
子宮内胎児死亡の原因検索として行われる検査で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1羊水検査
- 2胎盤の病理検査✓ 正解
- 3夫婦の染色体検査
- 4臍帯動脈血液ガス分析
- 5母体の抗リン脂質抗体の検査✓ 正解
正解
2・5
解説
子宮内胎児死亡の原因検索として行われる検査を2つ選ぶ設問である。胎盤の病理検査は、胎盤梗塞・絨毛膜羊膜炎・血流障害など胎児死亡の原因評価に有用である。また母体の抗リン脂質抗体検査は、抗リン脂質抗体症候群による胎盤血栓・胎児死亡を検索するための重要な母体側検査である。したがって正答は選択肢2と5である。
選択肢の解説
1誤り。羊水検査は出生前の胎児染色体・感染等の評価に用いるもので、すでに死亡した胎児の原因検索の標準的検査としては羊水検査ではなく胎盤病理や母体抗体検査が選択される。
2正しい。胎盤の病理検査は梗塞・炎症・血流障害など胎児死亡の原因を評価でき、原因検索として行われる。
3誤り。夫婦の染色体検査は反復流産で均衡型転座を疑う場合などに行うもので、単発の子宮内胎児死亡の原因検索として第一に行う検査ではない。
4誤り。臍帯動脈血液ガス分析は出生時(娩出直後)の児の酸塩基状態を評価する検査であり、子宮内胎児死亡の原因検索の検査としては適切でない。
5正しい。母体の抗リン脂質抗体検査は、抗リン脂質抗体症候群による胎盤血栓・胎児死亡を検索する重要な検査である。
用語
- 子宮内胎児死亡
- 妊娠20週以降、胎児が子宮内で死亡した状態。原因は多様で、胎盤機能不全、感染、遺伝的異常、母体全身疾患など多岐にわたる。正確な原因特定のため胎盤病理検査や母体側検査が施行される。