第109回 助産師国家試験(午前)2つ選べ助産診断・技術学

35

直接哺乳の際に、児が適切に吸着できているのはどれか。2つ選べ。

  1. 1母親は乳頭の痛みを感じる。
  2. 2児の口唇が外向きに広がっている。✓ 正解
  3. 3児の顎が乳房に押し込まれていない。
  4. 4児の頰はくぼみがなく丸みを帯びて見える。✓ 正解
  5. 5母親は乳頭を強く引っぱられる感覚がない。

正解

2・4

解説

直接哺乳で児が適切に吸着(ラッチオン)できている所見を2つ選ぶ設問である。良好な吸着では、児の口唇(特に下唇)が外向きに開き(フランジ状)、頰はくぼまず丸みを帯び、顎が乳房に密着し大きく口を開けて深く含む。痛みがなく、効果的に吸啜・嚥下できる。よって口唇が外向きに広がっている選択肢2と、頰にくぼみがなく丸みを帯びている選択肢4が正答である。


選択肢の解説

1誤り。適切な吸着では母親は乳頭痛を感じないのが通常であり、乳頭の痛みを感じるのは浅い吸着など不適切な吸着のサインである。
2正しい。児の口唇(下唇)が外向きに広がっている(フランジ)状態は、乳房を深く含めている適切な吸着の所見である。
3誤り。適切な吸着では児の顎が乳房に密着している。顎が乳房に押し込まれていないという表現は深い吸着を示すとはいえず、適切な吸着の所見として選ばれない。
4正しい。児の頰にくぼみがなく丸みを帯びて見えるのは、効果的に乳房を含み吸啜できている適切な吸着の所見である。
5誤り。適切に吸着していれば乳頭を強く引っぱられる不快感はないが、乳頭を強く引っぱられる感覚がないことだけでは吸着の良否を示す直接の所見とはいえず、本問の適切な吸着の根拠としては口唇の広がりと頰の丸みが選ばれる。

用語

吸着
乳児が母親の乳房に対して行う含み込みの状態のこと。適切な吸着では乳児の口唇が外向きに広がり、顎が乳房に密着し、乳房を深く含むことで効果的な授乳が成立します。
この問題から続けて演習する