問52
Aさん(19歳、初産婦)は高校在学中に妊娠し、卒業後、妊娠38週で近くのクリニックで出産し、母子ともに経過良好である。Aさんは現在、実母と同居している。パートナー(18歳、アルバイト)は近隣に住み、入籍はしたが同居の予定はない。退院2週後、市の助産師がAさん宅への新生児訪問を実施した。Aさんは「母やパートナーは仕事で忙しく、話をする時間がなくて寂しい。入院時に育児のことを教えてもらったけど、どうしていいか分からなくなることがある。赤ちゃんはよく泣きます。母乳をあげた後、不安なのでミルクを追加しています」と話した。児の前額には脂漏性湿疹がみられた。児の衣服は整っている。母乳分泌は良好で、児の体重増加は60 g/日である。助産師は、児の洗顔と体温調節の方法を指導し、母乳だけで様子を見るように伝えた。
Aさんは児の4か月児健康診査のため、保健センターを訪れた。Aさんは助産師に、子育てについて話をする友人がほしいが、同じような状況の人と出会うのが難しいこと、ソーシャルネットワーキングサービス〈SNS〉を見て落ち込んでしまうことを話した。助産師は市の保健師と相談し、今後のAさんの支援のために多職種で会議を持つこととなった。助産師と保健師の他に、会議に参加する職種はどれか。
- 1市の精神保健福祉士
- 2児のかかりつけの小児科医
- 3地域子育て支援拠点事業所の専任職員✓ 正解
- 4Aさんが出産したクリニックの産婦人科医
正解
3
解説
育児中の孤立感や仲間づくりの困難を訴える母親への地域での多職種支援会議に、助産師・保健師に加えて参加すべき職種を問う問題である。Aさんの主な課題は仲間づくりや交流の場が得られないことであり、親子の交流の場を提供し子育て相談を担う地域子育て支援拠点事業所の専任職員が、この課題に直接対応できる職種として適切であり、3が正しい。現時点で精神疾患の治療を要する所見はなく精神保健福祉士の必然性は高くなく、児に医学的問題はなく小児科医、母体の医学的問題もなく出産施設の産婦人科医を会議に加える必然性は乏しい。