問11
Aさん(26歳、会社員)は産婦人科クリニックでクラミジア感染症と診断された。助産師の説明で適切なのはどれか。
- 1「異所性妊娠の原因になります」✓ 正解
- 2「月経困難症の原因になります」
- 3「外陰部の痛みの原因になります」
- 4「ワクチン接種で感染を予防できます」
正解
1
解説
性器クラミジア感染症(Chlamydia trachomatis)の合併症に関する説明の適切さを問う問題である。クラミジア感染は卵管炎・骨盤内炎症性疾患(PID)を起こし、卵管の炎症性変化・癒着・狭窄をきたすことで異所性妊娠(子宮外妊娠)や卵管性不妊の原因となる。したがって正答は1である。
選択肢の解説
1正しい。クラミジア感染は卵管炎・骨盤内炎症性疾患を起こし、卵管の閉塞・狭窄を介して異所性妊娠の原因となる。
2誤り。月経困難症の主な原因は子宮内膜症や子宮腺筋症などであり、クラミジア感染が直接の原因となるものではない。
3誤り。外陰部の痛みを伴う代表的な性感染症は性器ヘルペスである。クラミジア感染は無症状のことが多く、外陰部痛は典型的な症状ではない。
4誤り。クラミジア感染症を予防するワクチンは存在しない。ワクチンで予防可能な性関連感染はHPV感染やB型肝炎などである。
用語
- クラミジア感染症
- Chlamydia trachomatisによる性感染症。上行性感染により卵管炎や骨盤内炎症性疾患を引き起こし、卵管の炎症・癒着・狭窄により異所性妊娠や不妊症の原因となる。症状がない場合も多く、妊娠・出産時の合併症リスクがあるため、妊婦健診での検査が重要である。