問16
産褥3日のAさん(39歳、経産婦)に退院後の生活指導をしていた助産師は、面会に来た第1子(3歳、女児)の服装の汚れとシャツの襟元から背中の内出血斑に気付き、虐待を疑った。助産師が情報を提供する先として適切なのはどれか。
- 1Aさんの居住地の産後ケアセンター
- 2第1子のかかりつけの医療機関
- 3Aさんの居住地の市町村✓ 正解
- 4第1子が通う保育所
正解
3
解説
児童虐待を疑った際の通告・情報提供先を問う問題である。児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)第6条により、虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに市町村、都道府県の設置する福祉事務所、または児童相談所に通告しなければならない。選択肢の中ではAさんの居住地の市町村が法に基づく通告先として適切であり、正答は3である。
選択肢の解説
1誤り。産後ケアセンターは母子の心身のケアや育児支援を行う場であり、虐待の通告先ではない。
2誤り。第1子のかかりつけ医療機関への連絡が直ちに不適切とはいえないが、虐待を疑った際にまず情報提供すべき法的な通告先は市町村(または児童相談所・福祉事務所)である。
3正しい。児童虐待防止法第6条に基づき、虐待を疑った場合は市町村、福祉事務所または児童相談所へ通告する。Aさんの居住地の市町村が適切である。
4誤り。保育所は通告を受ける機関ではない。虐待が疑われる場合の通告先は市町村・福祉事務所または児童相談所である。
用語
- 産褥
- 出産後、産婦の身体や生殖器が妊娠前の状態に戻ろうとする過程。通常6~8週間続き、この期間中の健康管理と生活指導は助産師の重要な職務です。
- 内出血斑
- 皮下組織内の出血により皮膚に現れる暗い色の斑点。児童虐待の重要な身体的徴候となり、虐待の発見・通告判断に用いられます。