問15
Aさん(30歳、初産婦)は妊娠36週。Aさんの夫から「血液を見るのがすごく苦手です。気分が悪くなります。妻は出産の立ち会いを希望していますが、自分はしたくない。仕事も忙しくて休めないし、父親になる実感がわかなくて。両親学級も参加できていないので育児も心配です。どうしたらいいですか」と相談を受けた。このときの助産師の対応で適切なのはどれか。
- 1出産への立ち会いを促す。
- 2夫への育児指導を計画する。✓ 正解
- 3育児休業を1年間取得するように勧める。
- 4毎回妊婦健康診査に付き添うように伝える。
正解
2
解説
立ち会い分娩を望まず父親役割の獲得に不安をもつ夫への支援を問う問題である。夫は血液が苦手で立ち会いを希望せず、両親学級にも参加できておらず育児を心配している。本人の意思や状況を尊重しつつ、不安の中心である「育児への心配」に焦点を当て、夫が無理なく父親役割を獲得できるよう個別に育児指導を計画することが最も適切な対応である。したがって正答は2である。
選択肢の解説
1誤り。夫は血液が苦手で立ち会いを希望しておらず、立ち会いを促すことは本人の意思を尊重しない対応である。
2正しい。夫が訴える育児への不安に応え、無理のない形で父親役割を獲得できるよう個別に育児指導を計画することが最も適切である。
3誤り。仕事が忙しく休めないと話す夫に1年間の育児休業取得を勧めるのは、本人の状況に即しておらず適切でない。
4誤り。毎回の妊婦健康診査への付き添いを求めることは、仕事との両立が難しい夫の負担を増やし、相談内容に応えていない。
用語
- 初産婦
- 妊娠・出産の経験がない女性。初めて妊娠した女性を指す医学用語であり、出産経験のある経産婦と区別される。この問題では初産婦が初めての子育てに対する不安を軽減するため、夫への個別育児指導が重要となる。
- 両親学級
- 妊娠・出産・育児に関する知識技能を夫婦で学ぶ教室。助産師が妊婦と配偶者に対して実施し、父親役割の獲得や産後の家族適応を支援する重要な機会である。