第109回 助産師国家試験(午後)助産診断・技術学

19

新生児の消化器症状と疾患の説明として正しいのはどれか。

  1. 1中腸軸捻転症は自然軽快することが多い。
  2. 2ミルクアレルギーでは血便が出ることはない。
  3. 3臍ヘルニアは鼠径ヘルニアよりも嵌頓のリスクが高い。
  4. 4胆汁性嘔吐は十二指腸Vater〈ファーター〉乳頭部から肛門側での通過障害によって起こる。✓ 正解

正解

4

解説

新生児の消化器疾患と症状の関係を問う問題である。胆汁性嘔吐(緑色の嘔吐)は、胆汁が十二指腸に流入するVater乳頭部(総胆管開口部)よりも肛門側で腸管の通過障害が生じた場合に起こる。Vater乳頭部より下流の十二指腸閉鎖、腸回転異常に伴う中腸軸捻転、小腸閉鎖などが原因となる。したがって正答は4である。


選択肢の解説

1誤り。中腸軸捻転症は腸管の血流障害から壊死に至りうる外科的緊急疾患であり、自然軽快は期待できない。緊急手術を要する。
2誤り。新生児・乳児のミルク(牛乳)アレルギーでは、消化管症状として血便(粘血便)を呈することがある。血便が出ることはないという記述は誤りである。
3誤り。臍ヘルニアは多くが自然治癒し嵌頓はまれである。一方、鼠径ヘルニアは嵌頓のリスクが高く手術適応となる。本記述は両者が逆である。
4正しい。胆汁性嘔吐は、胆汁が流入するVater乳頭部より肛門側での通過障害(Vater乳頭部より下流の閉鎖・狭窄、中腸軸捻転など)によって起こる。
この問題から続けて演習する