第109回 助産師国家試験(午後)状況設定基礎助産学

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状況設定 問38-40

Aさん(26歳、初妊婦)はこれまで妊娠歴はなく、既往歴、家族歴に特記すべきことはない。非妊時の体重42 kg、身長165 cmである。妊娠8週に少量の性器出血がみられた。その後、性器出血はない。妊娠20週1日に妊婦健康診査のために産科外来を受診した。妊婦健康診査の結果は次のとおりである。体重44 kg。血圧118/68 mmHg。尿蛋白(−)、尿糖(−)。児頭大横径〈BPD〉は46.0 mm。

Aさんは「少しずつ赤ちゃんの動きを感じるようになってきました。赤ちゃんはこれから新たにどんなことができるようになりますか」と助産師に質問した。このときの助産師の説明で正しいのはどれか。

  1. 1「あくびするようになります」
  2. 2「音に反応するようになります」✓ 正解
  3. 3「羊水を飲み込むようになります」
  4. 4「呼吸するような胸の運動をはじめます」

正解

2

解説

妊娠20週(胎動を感じ始めた)の妊婦から、胎児がこれから新たにできるようになることを尋ねられた助産師の説明として正しいものを問う問題である。正答は「『音に反応するようになります』」である。胎児の聴覚は妊娠中期から発達し、聴覚伝導に必要な蝸牛・耳小骨が機能的に成熟して外界の音に明らかに反応するようになるのはおおむね妊娠24〜28週頃である。一方、あくび様運動・嚥下(羊水を飲む)運動・呼吸様運動はいずれも妊娠20週より前(妊娠初期〜中期前半)にすでにみられる動きであり、「これから新たにできるようになること」としては適切でない。


選択肢の解説

1誤り。あくびのような運動は妊娠11〜12週頃など妊娠初期からみられており、妊娠20週以降に新たに始まる動きではない。
2正しい。胎児の聴覚は妊娠中期に発達し、外界の音に明らかに反応するようになるのはおおむね妊娠24〜28週頃であるため、これから新たにできるようになることとして正しい。
3誤り。羊水を飲み込む嚥下運動は妊娠初期(おおむね妊娠12週前後)からみられており、妊娠20週以降に新たに始まる動きではない。
4誤り。呼吸様運動(胸郭の運動)は妊娠16週頃から(中期前半までに)すでにみられる動きであり、妊娠20週以降に新たに始まるものではない。
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