問83
肺結核について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1結核の10%程度である。
- 2感染経路は接触感染である。
- 3肺アスペルギルス症と同じ原因菌である。
- 4二次性の発症は過去の感染の再活性化による。✓ 正解
- 5DOTS〈Directly Observed Treatment, Short-course〉が推奨される。✓ 正解
正解
4・5
解説
肺結核は結核菌(Mycobacterium tuberculosis)による空気感染(飛沫核感染)症で、結核全体の大部分(約8割)を肺結核が占める。初感染後に休眠した結核菌が、加齢や免疫低下により再び増殖する二次結核(既感染の再活性化)が成人発症の主な機序である。治療は多剤併用を6か月以上継続する必要があり、服薬中断による治療失敗や耐性菌出現を防ぐため、医療者が服薬を直接確認するDOTS(直接服薬確認療法)が世界的に推奨される。よって選択肢4と5が正答である。
選択肢の解説
1結核のうち大部分(約8割)が肺結核であり、10%程度というのは誤りである。
2結核の感染経路は接触感染ではなく空気感染(飛沫核感染)であり、誤りである。
3肺結核の原因菌は結核菌であり、真菌であるアスペルギルスとは原因菌が異なるため誤りである。
4二次性(成人型)結核の多くは過去に感染した結核菌の再活性化によって発症するため正しい。
5服薬の中断を防ぎ確実に治療するためDOTSが推奨されており正しい。