問84
敗血症性ショックについて正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1血圧は上昇する。
- 2血中の乳酸濃度は低下する。
- 3エンドトキシンが原因である。✓ 正解
- 4最重症の臨床像は多臓器不全である。✓ 正解
- 5コールドショックからウォームショックに移行する。
正解
3・4
解説
敗血症性ショックは感染に対する制御不能な生体反応により循環不全と組織低灌流をきたす病態である。とくにグラム陰性桿菌の細胞壁成分であるエンドトキシン(内毒素)が起因となることが多い。血管が拡張し血圧は低下し、組織の酸素需給バランスが破綻して嫌気性代謝が進むため血中乳酸値は上昇する。病初期は末梢血管拡張で四肢が温かいウォームショックを呈し、進行するとコールドショックへ移行する。最重症の臨床像は複数臓器が同時に機能不全に陥る多臓器不全(MOF)である。したがって選択肢3と4が正答である。
選択肢の解説
1末梢血管拡張により血圧は低下するのが特徴であり、上昇するは誤りである。
2組織低灌流で嫌気性代謝が進み血中乳酸濃度は上昇するため、低下するは誤りである。
3グラム陰性桿菌のエンドトキシンが代表的な起因物質であり正しい。
4病態が進行すると複数臓器が機能不全に陥る多臓器不全が最重症像であり正しい。
5経過はウォームショックからコールドショックへ移行するのが一般的で、向きが逆であり誤りである。
用語
- 敗血症性ショック
- 感染に対する制御不能な生体反応により循環不全と組織低灌流をきたす病態です。血管拡張により血圧が低下し、組織の酸素供給が不足して嫌気性代謝が進行します。進行すると多臓器不全に至る最重症の状態です。