問33
Broca(ブローカ)失語のある患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
- 1閉じた質問(closed question)を活用する。✓ 正解
- 2大きな声で質問する。
- 3単語で話しかける。
- 4文字盤を用いる。
正解
1
解説
Broca失語(運動性失語)では言葉の理解は比較的保たれる一方、発話の流暢さが障害され自発的に話すことが困難になる。そのため、患者が「はい・いいえ」や短い語で答えられる閉じた質問を活用すると意思疎通が図りやすく適切である。大きな声で話すのは聴力低下への対応で失語には無効、単語で話しかけるのは理解が保たれる患者には不要、文字盤は文字の表出も障害されやすいため適さない。
選択肢の解説
1閉じた質問は「はい・いいえ」や短い語で答えられ、発話が困難なBroca失語の患者が応答しやすいため適切であり正しい。
2失語は聴力の問題ではないため、大きな声で質問してもコミュニケーションの改善にはつながらない。
3Broca失語では言語理解が比較的保たれるため、単語に区切って話しかける必要は乏しい。
4Broca失語では文字の表出(書字)も障害されることが多く、文字盤での意思表示は困難なため適さない。
用語
- Broca(ブローカ)失語
- 脳の前頭葉にあるBroca野の損傷により生じる運動性失語であり、言語の理解は保たれるが発話は非流暢で自発的な話言葉が困難になる神経言語学的障害です。患者とのコミュニケーションでは理解力が保たれていることを前提とした対応が重要です。