第113回 看護師国家試験(午後)疾病の成り立ちと回復の促進

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慢性腎臓病においてリンの代謝障害によって生じる症状はどれか。

  1. 1骨痛✓ 正解
  2. 2貧血
  3. 3浮腫
  4. 4不整脈

正解

1

解説

慢性腎臓病(CKD)におけるリン代謝障害によって生じる症状を問う問題である。腎機能低下によりリンの排泄が低下して高リン血症となると、血中カルシウムが低下し、これを補うために副甲状腺ホルモン(PTH)分泌が亢進する(二次性副甲状腺機能亢進症)。PTHは骨吸収を促進し、骨からカルシウムを動員するため線維性骨炎などの骨病変が進み、骨痛や骨折を生じる(CKD-MBD:慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常)。したがって骨痛を示す選択肢1が正しい。


選択肢の解説

1高リン血症に伴う二次性副甲状腺機能亢進症で骨吸収が亢進し、骨病変(線維性骨炎など)による骨痛が生じる。正しい。
2CKDの貧血(腎性貧血)は主に腎臓でのエリスロポエチン産生低下によるもので、リン代謝障害が直接の原因ではない。誤り。
3浮腫はナトリウム・水分の貯留や低アルブミン血症によるもので、リン代謝障害によって生じる症状ではない。誤り。
4不整脈は高カリウム血症などの電解質異常で生じやすく、リンの代謝障害が直接の原因となる症状ではない。誤り。

出典・参考

用語

慢性腎臓病
腎機能が正常の60%以下に低下した状態が3ヶ月以上継続する疾患の総称。この状態ではリン排泄が低下して高リン血症となり、二次性副甲状腺機能亢進症を経て骨ミネラル代謝異常が生じる。
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