問55
ピアジェ, J.の認知発達理論における段階と病気の説明に使用するツールの組合せで適切なのはどれか。
- 1感覚運動期 ―――― 人体模型
- 2前操作期 ――――― 印刷文書
- 3具体的操作期 ――― 動画✓ 正解
- 4形式的操作期 ――― 指人形
正解
3
解説
ピアジェの認知発達理論の段階と、子どもへの病気の説明に用いるツールの適切な組合せを問う問題(組合せ問題)である。具体的操作期(おおむね7〜11歳)は具体的事物については論理的に考えられるが抽象的思考はまだ十分でない時期で、実際の様子を視覚的・具体的に示す動画は理解を助けるツールとして適している。したがって「具体的操作期—動画」の選択肢3が正しい。
選択肢の解説
1感覚運動期(おおむね0〜2歳)は感覚と運動を通して世界を認識する時期で、言語的・抽象的理解は未発達であり、人体模型による病気の説明を理解するのは難しい。組合せとして適切でない。誤り。
2前操作期(おおむね2〜7歳)はまだ文字の読解や抽象的理解が十分でなく、印刷文書(文字主体)での説明は適さない。組合せとして適切でない。誤り。
3具体的操作期(おおむね7〜11歳)は具体物について論理的に考えられる時期で、実際の様子を示す動画は理解を助けるツールとして適している。正しい。
4形式的操作期(おおむね11歳以降)は抽象的・論理的思考が可能になる時期で、言語的・抽象的な説明が理解できる。ごっこ遊び的な指人形はより年少の子ども向けであり、組合せとして適切でない。誤り。
用語
- 認知発達理論
- スイスの心理学者ピアジェが提唱した理論で、子どもの思考能力がいくつかの段階を経て発達するプロセスを説明するもの。各段階では子どもが理解できる情報や説明方法が異なるため、患者教育では発達段階に応じた適切なツール選択が重要である。