第113回 看護師国家試験(午後)在宅看護論(地域・在宅看護論)

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Aさん(65歳、男性)はうっ血性心不全の急性増悪で入院し、治療を受けて自宅に退院した。退院後は月1回の外来通院、週1回の訪問看護で生活指導を受け、血圧、体重、労作時の自覚症状について日誌に記録することになった。初回訪問時、Aさんは訪問看護師に「庭で野菜を作るのが趣味です。野菜作りの作業をしていると夢中になって時間を忘れてしまいます」と話した。 訪問看護師のAさんへの助言で適切なのはどれか。

  1. 1「室内で安静に過ごしましょう」
  2. 2「野菜を作るのはやめて他の趣味を見つけましょう」
  3. 3「作業の後は30分以内に2L以上の水分を補給しましょう」
  4. 4「日誌の記録をもとに自分で作業量を調整できるようにしましょう」✓ 正解

正解

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解説

うっ血性心不全で退院し、在宅で自己管理を行うAさんへの助言を問う問題である。心不全患者では過度の安静は身体機能を低下させるため避け、自覚症状や体重・血圧をモニタリングしながら活動量を適切に調整する自己管理が重要である。Aさんは血圧・体重・労作時症状を日誌に記録しているので、その記録をもとに自分で作業量を調整できるように助言することが適切である。趣味の継続は精神的な支えにもなり、無理に中止させる必要はない。


選択肢の解説

1過度の安静は身体機能や心機能の維持にかえって不利であり、室内で安静に過ごすよう一律に勧めるのは適切でない。
2趣味の野菜作りは生活の質や精神的支えとなり、症状を見ながら継続できるため、やめさせる必要はなく適切でない。
3心不全では過剰な水分摂取が体液貯留と心負荷を招くため、短時間に2L以上もの水分を補給するよう勧めるのは不適切である。
4日誌の記録をもとに自覚症状や体重の変化を見ながら自分で作業量を調整できるようにすることは、心不全の自己管理として適切である。正しい。

用語

急性増悪
症状が急速に悪化する状態。心不全では、呼吸困難や浮腫などの症状が急激に進行する事態を指し、入院治療が必要となることが多い。
労作時
身体活動や運動を行っている最中のこと。心疾患患者では労作時に胸痛や息切れなどの症状が出現しやすく、自覚症状の変化は治療管理の重要な指標となる。
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