問70
Aさん(55歳、虚血性心疾患)は4人部屋に入院している。Aさんは緊急で心臓カテーテル検査を行うことになった。日勤の担当看護師がAさんの検査のために訪室すると、同室の右片麻痺のあるBさん(60歳、脳出血)から「トイレに行きたい」と声をかけられた。 このときの看護師の行動で適切なのはどれか。
- 1ナースステーションに戻り、リーダーに相談する。
- 2Aさんに待つよう説明し、Bさんのトイレ介助を行う。
- 3Bさんに待つよう説明し、Aさんを検査室に移送する。
- 4その場から離れずに別の看護師を呼び、Bさんのトイレ介助を依頼する。✓ 正解
正解
4
解説
緊急の心臓カテーテル検査でAさんを移送しようとした際、右片麻痺のあるBさんからトイレ介助を求められた場面での優先順位と安全確保を問う問題である。Aさんの緊急検査の移送は速やかに行う必要がある一方、右片麻痺のBさんを一人で待たせると転倒の危険があり放置できない。その場を離れず別の看護師を呼んでBさんの介助を依頼すれば、両者の安全を確保しつつ緊急検査も遅らせずに対応でき、最も適切である。
選択肢の解説
1ナースステーションに戻って相談する間、片麻痺のBさんを一人にして転倒の危険があり、緊急検査も遅れるため適切でない。
2Bさんの介助を優先すると緊急の心臓カテーテル検査が遅れるため、担当看護師自らが介助に回るのは適切でない。
3右片麻痺のBさんを一人で待たせると転倒の危険があり、トイレを我慢させることにもなるため適切でない。
4その場を離れずに別の看護師を呼びBさんの介助を依頼すれば、両者の安全を守りつつ緊急検査も遅らせず対応でき、最も適切である。正しい。
用語
- 虚血性心疾患
- 冠状動脈の血流が低下・途絶することで心筋に酸素供給が不足する心疾患です。この設問では患者が心臓カテーテル検査を緊急で必要とするほど病状が重篤であることを示し、検査移送の優先度が高いことの根拠となります。
- 心臓カテーテル検査
- 心臓病診断や治療目的で、カテーテルを血管から心臓に挿入する検査・治療です。虚血性心疾患の緊急対応として行われ、迅速な検査移送が患者の生命維持に直結するため優先順位が高くなります。
- 右片麻痺
- 脳の中枢神経障害により、身体の右側半分に起こる運動機能障害です。この設問の患者は自力歩行が困難で、一人でトイレに行くと転倒や二次的な脳血管障害の危険があるため、安全確保のため放置できない状態を意味します。