問84
Sjögren〈シェーグレン〉症候群でリンパ球が浸潤して障害が起こるのはどれか。2つ選べ。
- 1胸腺
- 2涙腺✓ 正解
- 3甲状腺
- 4唾液腺✓ 正解
- 5副甲状腺
正解
2・4
解説
シェーグレン症候群は外分泌腺へのリンパ球浸潤による慢性炎症を特徴とする自己免疫疾患である。涙腺と唾液腺が障害されることで、涙液分泌低下による乾燥性角結膜炎(ドライアイ)と唾液分泌低下による口腔乾燥(ドライマウス)を生じるため、正答は「2 涙腺」と「4 唾液腺」である。
選択肢の解説
1胸腺はT細胞の成熟の場であり、シェーグレン症候群でリンパ球浸潤による標的となる外分泌腺ではないため誤り。
2涙腺はリンパ球浸潤により障害され涙液分泌が低下し、ドライアイを生じるため正しい。
3甲状腺は橋本病など別の自己免疫疾患の標的であり、シェーグレン症候群の主病変部位ではない(合併はしうる)ため、本問では誤り。
4唾液腺はリンパ球浸潤により障害され唾液分泌が低下し、口腔乾燥を生じるため正しい。
5副甲状腺はカルシウム代謝を調節する内分泌腺であり、シェーグレン症候群で障害される外分泌腺ではないため誤り。
用語
- Sjögren〈シェーグレン〉症候群
- 外分泌腺への自己免疫的なリンパ球浸潤によって引き起こされる慢性炎症性疾患です。涙腺と唾液腺の機能障害により、ドライアイやドライマウスを呈する代表的な自己免疫疾患として知られています。