問47
急性期の患者に起きる生体反応で正しいのはどれか。
- 1エネルギー代謝が低下する。
- 2蛋白質の同化が異化を上回る。
- 3カテコールアミンの分泌が亢進する。✓ 正解
- 4抗利尿ホルモン〈ADH〉の分泌が低下する。
正解
3
解説
急性期(手術や外傷などの侵襲直後)は生体の防御反応として交感神経・副腎髄質系が活性化し、カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)の分泌が亢進する。これにより心拍数・血圧の上昇や血糖上昇が起こる。あわせてエネルギー代謝は亢進し、蛋白質は異化が同化を上回り、循環血液量を保つために抗利尿ホルモン〈ADH〉の分泌は亢進する。したがって正しいのは選択肢3である。
選択肢の解説
1侵襲時はストレスホルモンの作用でエネルギー代謝はむしろ亢進(高代謝)するため、低下するという記述は誤り。
2急性期(異化期)では筋蛋白の分解が進み蛋白質の異化が同化を上回るため、同化が異化を上回るという記述は誤り。
3侵襲に対する交感神経-副腎髄質系の反応によりカテコールアミンの分泌が亢進するため正しく、正答。
4侵襲時は循環血液量の保持のため抗利尿ホルモン〈ADH〉の分泌は亢進し、尿量は減少する。分泌が低下するという記述は誤り。
用語
- 急性期
- 手術や外傷などの侵襲直後の時期。この時期は交感神経・副腎髄質系が活性化し、カテコールアミン分泌が亢進することで、心拍数・血圧・血糖が上昇し、エネルギー代謝が亢進する。